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2026.09.25 秋に肩こり・首こりが増えるのはなぜ?|季節の変わり目の不調と鍼灸

秋の肩こり・首こりと季節の変わり目の体調管理

「夏の間は気にならなかったのに、最近になって首や肩が重い」「肩こりがいつもよりつらく感じる」など、秋になってから首や肩の不調を感じる方は少なくありません。

秋は、暑さが落ち着く一方で、朝晩と日中の気温差が大きくなったり、夏の疲れが残っていたりと、身体のリズムが変化しやすい時期です。

この記事では、秋に肩こり・首こりを感じやすくなる理由や、日常生活で意識したいポイント、鍼灸ではどのようなサポートができるのかについてご紹介します。

この記事のポイント
  • 秋は気温差や生活リズムの変化で首・肩に負担を感じることがある
  • 長時間同じ姿勢や運動不足も肩こり・首こりの一因になる
  • 入浴・運動・姿勢など、日常生活の見直しも大切
  • 鍼灸では、首や肩だけでなく全身の状態を確認しながら施術を行う

目次

秋に肩こり・首こりが増えるのはなぜ?

秋になると、夏とは違った身体の負担が出てくることがあります。

特に大きいのが、朝晩と日中の気温差です。

日中はまだ暑いのに、朝晩は涼しいという日が増えると、服装や室温の調整が難しくなります。また、夏の冷房環境から外気との温度差が大きい状態が続いていた方は、身体に疲れを感じていることもあります。

さらに、仕事やスマートフォンの使用などによる長時間の同じ姿勢、運動不足、睡眠不足などが重なると、首や肩周辺に負担がかかりやすくなります。

「秋だから肩こりになる」という単純なものではありませんが、季節の変化と日々の生活習慣が重なることで、首や肩の不調を意識しやすくなることは考えられます。

気温差が首や肩に与える影響

気温が変化すると、身体はその環境に合わせて体温を調整します。

また、涼しくなってくると身体が冷えないように自然と肩をすくめたり、身体を縮こませるような姿勢になったりすることがあります。

こうした状態が長く続けば、首や肩周辺に負担を感じることがあります。

特にデスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けている方は、季節の変化だけでなく、姿勢や活動量も含めて見直してみるとよいでしょう。

こんな方は一度生活習慣をチェックしてみましょう
  • デスクワークやスマートフォンを見る時間が長い
  • 最近、運動する時間が減っている
  • 肩をすくめるような姿勢になりやすい
  • 朝起きたときから首や肩が重い
  • 入浴をシャワーだけで済ませることが多い
  • 睡眠時間が十分に取れていない

夏の生活習慣が秋の肩こりにつながることも

秋になって肩こりが気になり始めた場合、秋の気温だけが原因とは限りません。

夏の間に続いていた生活習慣が、そのまま秋にも残っているケースがあります。

例えば、暑さを避けて外出や運動が減っていたり、冷房の効いた部屋で長時間過ごしていたり、冷たい飲み物を多く摂っていたりすることがあります。

もちろん、これらすべてが肩こりの原因になるわけではありませんが、活動量の低下や同じ姿勢の継続などは、首や肩の負担につながる可能性があります。

秋になって過ごしやすくなってきたら、無理のない範囲で身体を動かす時間を少しずつ取り戻していくことも大切です。

睡眠や疲労の蓄積にも注意

首や肩の不調を感じるときには、睡眠や疲労についても振り返ってみましょう。

睡眠時間が短かったり、仕事や家事などで疲労が蓄積していたりすると、身体の不調を強く感じることがあります。

秋は日の長さが変化し、夏とは生活リズムが変わりやすい時期でもあります。

まずは毎日の睡眠時間を確保し、できるだけ規則正しい生活を心がけましょう。

「肩こりを何とかしよう」と肩だけに注目するのではなく、睡眠・運動・休養などを含めて身体全体の状態を見直すことがポイントです。

秋の肩こり・首こり対策で意識したいこと

秋の首・肩の不調をケアするために、まずは日常生活でできることから取り入れてみましょう。

① 首や肩を冷やしすぎない

朝晩に涼しさを感じるようになったら、薄手の上着やストールなどを活用して、体温調節をしやすくしましょう。

ただし、「冷えが肩こりの原因」と決めつけるのではなく、気温や体調に合わせて快適に過ごすことを意識することが大切です。

② 同じ姿勢を長時間続けない

デスクワークやスマートフォンの使用中は、長時間同じ姿勢にならないよう、ときどき立ち上がったり身体を動かしたりしましょう。

肩を大きく回す、首をゆっくり動かす、背中を伸ばすなど、無理のない範囲で身体を動かすだけでも、姿勢をリセットするきっかけになります。

③ 入浴でリラックスする

シャワーだけで済ませる日が多い方は、体調に合わせて湯船につかる時間を作るのもよいでしょう。

入浴は身体を温めるだけでなく、リラックスする時間にもなります。

④ 軽い運動を取り入れる

秋は暑さが和らぎ、運動を始めやすい季節です。

ウォーキングやストレッチなど、自分が無理なく続けられる運動から始めてみましょう。

痛みがある場合は、無理に運動を続けるのではなく、痛みの程度や身体の状態に合わせて調整することが大切です。

肩こり・首こりに鍼灸ではどのようなサポートをする?

首や肩のこりに対する鍼灸施術

鍼灸では、首や肩のつらい部分だけを見るのではなく、身体全体の状態を確認しながら施術を行います。

例えば、首・肩周辺の筋肉の状態だけでなく、背中や肩甲骨周辺の動き、姿勢、日常生活での身体の使い方などについても確認します。

また、頭痛や目の疲れ、睡眠の状態など、肩こりと一緒に気になっている症状についてお話を伺うこともあります。

鍼灸の感じ方には個人差がありますが、鍼やお灸を用いて身体の状態に合わせた施術を行います。

大切なのは「肩だけ」を見ることではありません

首や肩のつらさがある場合でも、その背景には姿勢、運動量、睡眠、仕事環境などさまざまな要素が関係していることがあります。Soraでは、お話を伺いながら一人ひとりの状態に合わせた施術を考えていきます。

首・肩のこりに頭痛を伴う場合は?

首や肩のこりと一緒に頭痛を感じる方もいます。

緊張型頭痛では、首や肩周辺の筋肉の緊張などが関連することがありますが、頭痛にはさまざまな種類があり、すべてが肩こりによって起こるわけではありません。

特に、突然これまでにない強い頭痛が起こった場合や、発熱、意識の変化、手足の麻痺・しびれ、ろれつが回らないなどの症状を伴う場合は、鍼灸よりも先に医療機関への相談が必要です。

いつもと違う症状がある場合や、症状が繰り返して気になる場合も、自己判断せず医療機関への相談を検討しましょう。

秋の肩こり・首こりを無理なくケアするために

秋は、夏から冬へ向かう途中で気温や生活環境が変化する季節です。

肩こりや首こりが気になったときは、肩だけを何とかしようとするのではなく、姿勢、運動、睡眠、休養などを含めて日々の生活を振り返ってみましょう。

そして、自分でケアしてもなかなか改善しない、繰り返しつらくなる、頭痛などほかの症状も気になるという場合は、一度専門家に相談してみるのも一つの方法です。

無理なく続けられる方法を見つけながら、秋の身体の変化と上手につき合っていきましょう。

首・肩の不調でお悩みの方へ

「最近、首や肩が重い」
「肩こりと一緒に頭痛も気になる」
「自分に合ったケア方法を知りたい」

Soraでは、お身体の状態やお悩みを丁寧に伺いながら、一人ひとりに合わせた鍼灸施術を行っています。

LINEから予約・お問い合わせ

※この記事は、肩こり・首こりについて一般的な情報をご紹介するものです。症状には個人差があり、すべての方に同じ結果が得られるものではありません。強い症状やいつもと違う症状がある場合は、医療機関への相談をおすすめします。

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2026.09.21 帯状疱疹の発疹は治ったのに痛い…帯状疱疹後神経痛と鍼灸でできること

「帯状疱疹の発疹は治ったのに、ピリピリした痛みが残っている」「服が触れるだけでも痛い」「薬を飲んでいるけれど痛みがなかなか引かない」——このような症状で悩んでいませんか。

帯状疱疹では、皮膚の赤みや水疱が改善したあとも神経の痛みが残ることがあります。特に長く続くものは「帯状疱疹後神経痛(PHN:Postherpetic Neuralgia)」と呼ばれます。

帯状疱疹後神経痛は治療に時間がかかることもありますが、薬物療法だけが選択肢ではありません。近年では、鍼灸による痛みの軽減についても研究が積み重ねられており、医療機関での治療と組み合わせる方法の一つとして検討されています。

この記事のポイント
帯状疱疹後神経痛に対する鍼灸は、痛みを軽減する非薬物療法の一つとして研究されています。はり灸Soraでは、痛みの性質や感覚過敏、筋緊張、身体の動かし方などを確認し、医療機関での治療と併用しながら症状の軽減を目指します。

帯状疱疹後神経痛とは?

帯状疱疹は、過去に水ぼうそう(水痘)にかかったときの水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)が神経節に潜伏し、再び活性化することで起こります。

典型的には身体の左右どちらかに、神経の走行に沿って痛みや赤み、水疱などが現れます。

皮膚症状とともに痛みも改善していくことが多い一方、皮膚がきれいになったあとにも痛みが残ることがあります。これが帯状疱疹後神経痛です。

皮膚が治っているのに痛いのは珍しいことではありません

帯状疱疹後神経痛では、皮膚そのものではなく神経の障害が痛みに関係します。そのため、見た目では皮膚が治っていても、ピリピリ、ズキズキ、焼けるような痛みなどが続くことがあります。

発疹が治ったのに、なぜ痛みが残るのか

帯状疱疹では、ウイルスの再活性化によって皮膚だけではなく神経にも炎症や障害が起こります。

皮膚の炎症は治っても神経への影響が残っていると、痛みの信号が続いたり、通常なら痛みを感じない程度の刺激にも神経が過敏に反応したりすることがあります。

つまり帯状疱疹後神経痛では、単純に「皮膚の炎症が残っている」と考えるのではなく、神経の痛みとして対応することが重要です。

帯状疱疹後神経痛は「神経障害性疼痛」の一つです

そのため一般的な筋肉痛とは痛みの仕組みが異なります。薬物療法に加えて、痛みの感じ方や身体の状態に応じた非薬物療法を組み合わせていくことも選択肢になります。

帯状疱疹後神経痛ではどんな痛みが起こる?

帯状疱疹後神経痛の特徴は、痛みの感じ方が人によって大きく異なることです。

  • ピリピリ、チクチクする
  • ズキズキする
  • 焼けるように痛む
  • 電気が走るように痛む
  • 締めつけられるように感じる
  • 皮膚が過敏になっている
  • 服や布団が触れるだけで痛い
  • 皮膚の感覚が鈍く感じる

特に特徴的なのが、通常なら痛くない程度の刺激でも痛みを感じる「アロディニア」です。

下着やシャツが触れる、布団が身体にかかるといった日常的な刺激でも痛みが起こるため、症状が強い場合には睡眠や仕事、外出などにも影響します。

痛みの強さだけでなく「何をすると痛むか」が重要です

帯状疱疹後神経痛では、「痛みが10段階でいくつか」だけでは十分に状態を把握できません。

触れると痛むのか、じっとしていても痛むのか、身体を動かしたときに増えるのか、夜に強くなるのかなどを確認することで、施術方法や刺激量を考えやすくなります。

帯状疱疹後神経痛の治療にはどんな選択肢がある?

帯状疱疹の急性期と、皮膚症状が治ったあとに残る帯状疱疹後神経痛では治療目的が異なります。

発症直後は医療機関での治療が重要です

帯状疱疹の急性期には抗ヘルペスウイルス薬による治療が基本となります。

身体の片側に痛みを伴う赤みや水疱が出た場合は、鍼灸院だけで対応するのではなく、まず皮膚科などの医療機関を受診することが大切です。

痛みが残った場合は複数の方法を組み合わせます

帯状疱疹後神経痛では、神経障害性疼痛に用いられる薬などによる治療が行われます。

一方、痛みが長く続く場合には「薬を飲んでいるけれど痛みが残る」「眠気などが気になる」「薬以外の方法も取り入れたい」という方もいます。

そこで選択肢の一つになるのが鍼灸をはじめとする非薬物療法です。薬物療法か鍼灸かという二者択一ではなく、それぞれの特徴を生かしながら併用するという考え方があります。

帯状疱疹後神経痛に鍼灸が注目されている理由

鍼灸はさまざまな痛みに対して用いられており、帯状疱疹後神経痛についても臨床研究が行われています。

帯状疱疹後神経痛は神経障害性疼痛であるため、単純に「硬くなった筋肉へ鍼をする」という考え方ではありません。鍼刺激が痛みの感じ方に関係する神経系へどのような影響を与えるのかについて研究が進められています。

これまで複数の研究やシステマティックレビューで、鍼灸による疼痛軽減の可能性が報告されています。

さらに2026年に「JAMA Neurology」に掲載された448人を対象とした多施設ランダム化比較試験では、帯状疱疹後神経痛に対する電気鍼によって、偽鍼と比較して痛みが有意に軽減したことが報告されました。

すべての方に同じ反応が得られるとは限りませんが、こうした研究結果からも、帯状疱疹後神経痛の痛みに対する非薬物療法の一つとして、鍼灸は検討できる選択肢と考えられます。

薬を続けながら鍼灸を受けることもできます

「病院に通っているから鍼灸は受けられない」ということではありません。

現在の治療内容や服薬状況を確認しながら、医療機関での治療と鍼灸を組み合わせ、痛みや日常生活への負担を減らしていくことを目指します。

痛みが強いところへ無理に鍼をするわけではありません

帯状疱疹後神経痛では、服が触れるだけでも痛いほど神経が過敏になっていることがあります。

そのような場合に、痛みのある場所へ強い刺激を加えることが適切とは限りません。皮膚の状態や感覚の過敏性を確認し、施術する場所や鍼の深さ、刺激量を調整することが重要です。

帯状疱疹の発疹は治ったのに、痛みが残っていませんか?

「薬を飲んでいるけれどまだ痛い」「服が触れるだけでもつらい」「鍼灸も試してみたい」という方は、鍼灸を選択肢の一つとして検討できます。

徳島で帯状疱疹後神経痛に対する鍼灸をお探しの方は、現在の症状や治療状況も含めてご相談ください。

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はり灸Soraでは帯状疱疹後神経痛にどう施術する?

帯状疱疹後神経痛に対する鍼灸施術のイメージ

帯状疱疹後神経痛では、ただ「痛いところに鍼をする」のではなく、現在どのような神経症状が残っているのかを確認したうえで刺激方法を決めることが重要です。

はり灸Soraでは鍼灸師としての視点に加え、理学療法士として痛み・感覚・筋緊張・姿勢・動作なども確認しながら施術を組み立てます。

① 痛みの種類を詳しく確認します

「痛い」という言葉だけでは、帯状疱疹後神経痛の状態を十分に把握できません。

  • ピリピリ・チクチクする
  • 焼けるように痛い
  • 電気が走るような痛みがある
  • じっとしていても痛い
  • 服や布団が触れると痛い
  • しびれや感覚の鈍さがある
  • 夜になると痛みが強くなる

こうした痛みの特徴を確認し、現在の状態に合わせて施術を考えます。

② 感覚が過敏な場所に強い刺激をしない

帯状疱疹後神経痛では、皮膚の見た目が治っていても神経が非常に過敏になっている場合があります。

そのような場所へ一律に強い刺激を加えるのではなく、触れたときの反応や痛みの範囲を確認しながら、鍼をする場所・深さ・刺激量を調整します。

③ 痛みをかばって硬くなった筋肉にもアプローチします

例えば胸や背中に帯状疱疹が出たあと、何週間も身体を丸めて痛みをかばっていると、背中・肩・胸郭周囲などの筋肉が緊張することがあります。

この場合、神経痛だけではなく、痛みをかばった結果として生じた筋肉や関節の負担も症状を複雑にしている可能性があります。

理学療法士として姿勢や身体の動かし方も確認し、二次的な筋緊張や動きにくさがあれば、その部分にも鍼灸を行います。

④ 「痛みの数字」だけではなく生活の変化を見ます

施術経過では痛みの強さだけではなく、日常生活がどう変化しているかも確認します。

  • 服が触れたときの痛みが減っているか
  • 夜に眠れる時間が増えているか
  • 寝返りがしやすくなっているか
  • 外出や家事がしやすくなっているか
  • 身体をかばう動作が減っているか

こうした変化も確認しながら、その時点の状態に合わせて刺激量や施術部位を調整します。

⑤ 病院の治療と鍼灸を組み合わせます

帯状疱疹後神経痛では、医療機関で処方された薬を使用しながら鍼灸を併用することも一つの方法です。

現在使用している薬や治療内容を確認しながら、鍼灸では痛みの軽減、過敏症状への対応、二次的な筋緊張や動作の改善などを目標に施術していきます。

帯状疱疹後神経痛があるときの日常生活のポイント

帯状疱疹後神経痛では、痛いところを強く揉んだり刺激したりすることが必ずしも適しているとは限りません。

衣類による刺激を減らす

服が触れるだけで痛い場合は、締めつけの強い衣類を避け、柔らかい素材を選ぶことで刺激を減らせることがあります。

無理のない範囲で身体を動かす

痛みがあると身体を動かすこと自体が怖くなる場合がありますが、長期間活動量が低下すると筋力や関節の動きにも影響します。

強い痛みを我慢して運動する必要はありませんが、症状に合わせて無理のない範囲で日常的な活動を維持していくことも大切です。

眠れないほどの痛みを我慢しない

帯状疱疹後神経痛では夜間の痛みに悩む方もいます。

痛みで眠れない状態が続いている場合には主治医へ相談するとともに、鍼灸を含めた方法を組み合わせることも検討できます。

医療機関への相談を優先した方がよい場合

鍼灸を検討できる帯状疱疹後神経痛と、まず医療機関で診察を受けるべき状態は分けて考える必要があります。

まだ帯状疱疹と診断されておらず、身体の片側に赤みや水疱、ピリピリした痛みが出てきた場合は、まず皮膚科などを受診してください。

特に次のような場合は医療機関への相談を優先します。

  • 目やその周囲、額、鼻などに発疹がある
  • 耳の周囲に発疹があり、顔が動かしにくい、めまい、難聴などがある
  • 発疹が広範囲に広がっている
  • 高熱や強い全身症状がある
  • 免疫機能が低下する病気や治療がある
  • 強い頭痛、意識状態の変化、麻痺などがある

急性期の治療は早めに
帯状疱疹を発症した直後は、抗ウイルス薬を中心とした医療機関での治療が重要です。そのうえで痛みが残っている場合には、鍼灸を含めた痛みへのアプローチを検討していきます。

まとめ

帯状疱疹の発疹が治ったあとも、ピリピリする、焼けるように痛い、服が触れるだけで痛いといった帯状疱疹後神経痛が続くことがあります。

帯状疱疹後神経痛は治療に時間がかかることもある神経障害性疼痛ですが、「痛みが残ったら何もできない」というわけではありません。

鍼灸についても疼痛軽減を示唆する研究が積み重ねられており、近年は比較的規模の大きなランダム化比較試験からも有望な結果が報告されています。

医療機関での治療を続けながら、帯状疱疹後神経痛の痛みにアプローチする方法の一つとして鍼灸を取り入れることが考えられます。

はり灸Soraでは、痛い場所だけに鍼をするのではなく、痛みの性質、皮膚感覚、刺激への過敏性、筋緊張、姿勢や動作、睡眠や日常生活への影響まで確認します。

理学療法士と鍼灸師、両方の視点を生かしながら、痛みの軽減と「服が触れやすくなった」「眠りやすくなった」「身体を動かしやすくなった」といった日常生活の改善を目標に施術を組み立てていきます。

帯状疱疹後の痛みに、鍼灸という選択肢があります

「発疹は治ったのに痛みが続いている」「薬を飲んでいても痛みが残る」「できることがあれば試してみたい」という方は、鍼灸を選択肢の一つとして検討してみてください。

はり灸Soraでは、現在の痛みや感覚の状態、医療機関での治療内容などを確認したうえで、刺激量や施術方法を調整します。

徳島で帯状疱疹後神経痛に対する鍼灸をお探しの方は、お気軽にご相談ください。

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参考文献・参考情報

  • 日本皮膚科学会.帯状疱疹診療ガイドライン2025
    帯状疱疹診療ガイドライン2025
  • Chen L, et al. Effect of Electroacupuncture on Postherpetic Neuralgia: A Randomized Clinical Trial. JAMA Neurol. 2026;83(7):667-676.
    PubMed PMID: 42189557
  • Xia YF, et al. Different Acupuncture Therapies for Postherpetic Neuralgia: An Overview of Systematic Reviews and Meta-analysis. Chin J Integr Med. 2025;31(1):55-67.
    PubMed PMID: 38212497
  • Li X, et al. Acupuncture for Postherpetic Neuralgia: An Evidence Mapping. J Pain Res. 2026.
    PubMed PMID: 42267147

※本記事は一般的な医学情報の提供を目的としています。鍼灸による反応には個人差があります。帯状疱疹が疑われる場合は、まず医療機関を受診してください。すでに帯状疱疹後神経痛と診断されている方は、医療機関での治療と併用しながら鍼灸を取り入れることも可能です。

2026.09.18 秋に増える「気象病」とは?気圧変化による頭痛・めまいと鍼灸

「雨が降る前になると頭が痛くなる」
「台風が近づくと、めまいやふらつきが出る」
「天気が悪い日は、首や肩が重く感じる」

このように、天気の変化に合わせて体調が変わることはありませんか?

気圧・気温・湿度などの変化によって、頭痛やめまい、倦怠感などが起こる状態は、一般的に「気象病」や「天気痛」と呼ばれています。

特に秋は、台風や低気圧の影響を受けやすく、朝晩の寒暖差も大きくなるため、体調の変化を感じる方もいます。

今回は、気象病の特徴や症状が起こる仕組み、日常生活でできる対策、鍼灸でのサポートについて解説します。

この記事のポイント
  • 気象病は、気圧・気温・湿度などの変化に伴う不調の総称です。
  • 頭痛やめまい、首肩こり、倦怠感などが見られることがあります。
  • 気圧変化を感じ取る内耳や、神経系などの関与が考えられています。
  • 症状が強い場合や突然現れた場合は、医療機関への相談が大切です。
  • 鍼灸は、症状や身体の状態に合わせたケアの選択肢の一つです。

目次

気象病とは?

気象病とは、気圧・気温・湿度などの気象変化に伴って、身体や心にさまざまな不調が現れる状態を指す一般的な呼び方です。

医学的に確立した一つの病名というわけではありませんが、天気の変化と症状の出現・悪化が関連するケースは知られています。

代表的な症状には、次のようなものがあります。

代表的な症状
  • 頭痛
  • めまい・ふらつき
  • 首や肩のこり
  • 倦怠感・眠気
  • 耳鳴り
  • 吐き気
  • 関節や古傷の痛み
  • 気分の落ち込み

ただし、これらの症状があるからといって、必ずしも気象病が原因とは限りません。片頭痛や耳の病気、神経系の病気など、ほかの原因が関係している可能性もあります。

秋に気象病が起こりやすい理由

秋は、夏から冬へ向かう途中で気候が大きく変化する季節です。次のような環境の変化が、体調に影響することがあります。

台風や低気圧の接近

秋は台風が接近することがあり、短時間で気圧が変化する場合があります。気圧の変化に敏感な方は、頭痛やめまいなどを感じることがあります。

朝晩の寒暖差

日中は暑くても、朝晩は涼しくなることがあります。このような寒暖差に身体が対応するため、体温調節などに関わる身体の働きに負担がかかる場合があります。

生活リズムの変化

季節が変わると、睡眠時間や活動量、食事の時間などが変化することもあります。睡眠不足や疲労が重なると、頭痛やめまいなどの症状を感じやすくなる可能性があります。

秋だから必ず気象病が起こるわけではありませんが、気圧や気温の変化が大きい時期は、日頃から体調の変化に目を向けることが大切です。

気象病で見られる主な症状

頭痛

気圧の変化に伴って、こめかみがズキズキする、頭全体が重い、後頭部が締めつけられるように感じるなど、さまざまなタイプの頭痛が現れることがあります。

もともと片頭痛がある方は、天候の変化をきっかけに症状が悪化する場合もあります。

めまい・ふらつき

「ふわふわする」「身体が揺れるように感じる」「立ち上がると不安定になる」などの症状が出ることがあります。

めまいには、耳の状態や血圧、神経系などさまざまな原因が考えられるため、繰り返す場合は医療機関で確認することが大切です。

首・肩こり

気圧変化による不調に伴って、首や肩の張り、後頭部の重さを感じる方もいます。首肩こりが強くなることで、頭痛につながる場合もあります。

倦怠感・眠気

「身体が重い」「何をするにもやる気が出ない」「十分に寝たはずなのに眠い」といった不調が現れることがあります。

耳鳴り・吐き気など

気圧変化に関連して、耳鳴りや耳の詰まり感、吐き気などを感じる場合もあります。

症状の種類や強さには個人差があり、複数の症状が同時に現れることもあります。

気圧の変化で不調が起こるのはなぜ?

気象病の詳しい仕組みは、現在も研究が進められている分野です。その中で、気圧の変化を感じ取る器官として注目されているのが「内耳」です。

内耳が気圧の変化を感じ取る可能性

内耳は、身体のバランスや平衡感覚に関わる器官です。研究では、内耳が気圧の変化に反応し、その情報が脳へ伝わることで、身体の調整機能に影響する可能性が考えられています。

神経系や痛みの感じ方との関係

気圧の変化による刺激に加えて、睡眠不足や疲労、ストレス、もともとの頭痛や首肩こりなどが重なると、症状を感じやすくなることがあります。

自律神経の働きが関係する可能性も指摘されていますが、気象病のすべてが自律神経の乱れだけで説明できるわけではありません。

「天気が悪いから気のせい」と片づけるのではなく、症状が出るタイミングや身体の状態を記録し、自分の傾向を把握することが役立ちます。

気象病の症状を和らげるためにできること

天気と体調の変化を記録する

頭痛やめまいが出た日時、天気、睡眠時間、食事、月経周期、疲労の程度などを記録しておくと、症状が出やすい条件を把握しやすくなります。

睡眠リズムを整える

就寝・起床時間をなるべく一定にし、睡眠不足を避けましょう。寝る直前までスマートフォンを使用することや、夜遅くまでのカフェイン摂取を控えることも、睡眠環境を整える方法の一つです。

こまめに水分を補給する

水分不足は、頭痛やだるさなどの一因になる場合があります。喉が渇く前から、少しずつ水分を補給しましょう。

無理のない範囲で身体を動かす

体調に合わせて、散歩や軽いストレッチなどを行いましょう。首や肩をゆっくり動かすことも、身体の緊張をほぐすきっかけになります。

耳や首肩を冷やしすぎない

冷房の風が直接当たる場所を避けたり、入浴で身体を温めたりするなど、快適に過ごせる環境を整えましょう。

症状が出たときは無理をしない

頭痛やめまいが強いときは、無理に活動を続けず、静かで安全な場所で休みましょう。運転や高所での作業など、危険を伴う行動は控えてください。

気象病に対して鍼灸ではどのようなケアを行う?

鍼灸では、気象病に関連して現れている症状だけでなく、症状が起こるタイミングや身体全体の状態を確認しながら施術を行います。

例えば、次のような内容を確認します。

  • 頭痛やめまいが起こるタイミング
  • 雨や台風、気圧変化との関係
  • 首や肩の張り・痛み
  • 睡眠の状態
  • 疲労やストレスの程度
  • 食事や水分摂取の状況
  • 過去の病気や現在の治療状況
  • 耳鳴りや吐き気など、併発する症状

そのうえで、首肩周辺や背中、手足などの状態を確認し、一人ひとりの症状や体調に合わせて施術内容を検討します。

鍼灸は、気象病を必ず治すものではありません。しかし、頭痛や首肩こりなどの症状に対するケアや、身体の状態を整えるための選択肢の一つとして活用されることがあります。

鍼灸を受ける際のポイント

症状が天候と関係しているように感じても、まずは現在の症状や既往歴を正確に伝えましょう。特に、これまでにない強い頭痛や急なめまいがある場合は、鍼灸を受ける前に医療機関へ相談することが大切です。

医療機関への相談を検討した方がよい症状

頭痛やめまいを「気象病だろう」と自己判断してしまうと、ほかの病気の発見が遅れる可能性があります。

次のような症状がある場合は、速やかに医療機関へ相談してください。

  • 突然起こった、今までにない激しい頭痛
  • ろれつが回らない、手足に力が入らない
  • 意識がぼんやりする、意識を失う
  • 突然の強いめまいで歩けない
  • 高熱や繰り返す強い嘔吐を伴う
  • 胸の痛みや強い動悸を伴う
  • 症状が長く続く、または徐々に悪化している

症状が繰り返す場合も、内科・脳神経内科・脳神経外科・耳鼻咽喉科など、症状に応じた医療機関で相談しましょう。

秋の頭痛・めまい・首肩こりでお悩みの方へ

秋は、台風や低気圧、朝晩の寒暖差などにより、身体の変化を感じやすい季節です。

「雨が近づくと頭痛がする」
「気圧が下がると首や肩が重くなる」
「天気が悪い日は、めまいやふらつきが気になる」

このような症状がある場合は、いつ症状が起こるのか、どのような状態で強くなるのかを確認することから始めてみましょう。

はり灸Soraでは、頭痛や首肩こり、めまいなどのお悩みについて、症状が現れるタイミングや日常生活の状況、身体の状態を丁寧に確認し、一人ひとりに合わせた鍼灸施術を行っています。

気象病が疑われる症状であっても、原因は一つとは限りません。必要に応じて医療機関への相談もご案内しながら、日々の体調管理をサポートします。

秋の頭痛・めまい・首肩こりでお悩みの方へ

気圧の変化と体調の関係が気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。

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※本記事は、気象病や鍼灸に関する一般的な情報を紹介するものであり、診断や治療を行うものではありません。症状が強い場合や不安がある場合は、医療機関へご相談ください。

2026.08.31 夏の疲れが9月に出るのはなぜ?だるさ・食欲低下・睡眠の乱れと鍼灸

夏の疲れが9月に出る理由と、だるさ・食欲低下・睡眠の乱れと鍼灸について解説

「夏が終わりに近づいているのに疲れが取れない」「朝から身体がだるい」「食欲が戻らない」「最近よく眠れていない気がする」。 8月末から9月にかけて、このような変化を感じる方もいるのではないでしょうか。

夏の終わりに疲れを感じていても、まずは夏の間に睡眠・食事・水分摂取・活動量などがどう変化したかを整理してみることが大切です。 原因になりそうなことが見えてくると、これから何を調整すればよいのかも考えやすくなります。

9月は、暑さに合わせて変化していた生活を少しずつ戻していく時期でもあります。 セルフケアに加えて、睡眠の乱れや首肩こり、頭痛、身体の重さなどが続いている場合には、鍼灸も身体の調子を取り戻していくための選択肢の一つになります。

この記事でお伝えしたいこと

  • 夏の疲れには、睡眠・食事・水分・暑さ・活動量など複数の要因が関係します
  • 原因を整理すると、自分に必要な対策が見つけやすくなります
  • 9月は無理をせず、少しずつ普段の生活リズムへ戻していくことが大切です
  • 睡眠の悩みなどに対する鍼灸についても臨床研究が行われています
  • Soraでは鍼灸と理学療法士の視点を活かし、今困っている症状に合わせて施術を考えます

夏の疲れが9月に出るのはなぜ?まずは原因を整理しましょう

夏の疲れは、一つの病気を指す言葉ではありません。 また、「自律神経が乱れているから」と一つの原因だけで説明できるものでもありません。

夏の間に続いた暑さや睡眠の変化、食事量、水分摂取、冷房環境、活動量など、いくつかの小さな変化が重なって身体の重さや疲労感として現れている可能性があります。

反対に考えると、何が変化していたのかを一つずつ整理することで、9月から取り組めることも見つけやすくなります。

1.暑い夜が続き、睡眠が浅くなっている

疲労を考えるうえで、まず確認したいのが睡眠です。

暑い環境と睡眠について調べた2024年のシステマティックレビューでは、屋外・屋内の気温が高い環境は、全体として睡眠の質や睡眠時間の低下と関連することが報告されています。

「7時間寝ているから大丈夫」と思っていても、暑さで途中で目が覚める、寝つくまで時間がかかるといった状態が続けば、朝に疲れが残ることがあります。

睡眠は「時間」だけでなく「朝の感覚」もチェック

何時間寝たかだけでなく、寝つき、途中覚醒、起床時に身体が回復した感じがあるかも確認してみましょう。 まずは寝室の温度や湿度など、眠りやすい環境をつくることから始められます。

2.夏の間に食事量が少なくなっている

暑い時期は「食欲がないからそうめんだけ」「朝食を抜く」「冷たい飲み物だけで済ませる」といった食生活になりやすい方もいます。

こうした食事が続いていた方は、9月から少しずつ普段の食生活へ戻していくことを意識してみましょう。

一度にたくさん食べる必要はありません。 卵、魚、肉、豆腐などのたんぱく質源や野菜など、食べやすいものから少しずつ組み合わせていくことも一つの方法です。

3.暑い日が続き、水分が不足している

9月になっても徳島では暑さが残る日があります。 「もう秋だから」と油断せず、暑い日は引き続き水分補給を意識しましょう。

屋外で仕事をする方や運動する方だけでなく、室内でも高温多湿の環境では汗をかきます。 特に大量に汗をかく状況では、水分だけでなく塩分などの補給が必要になる場合もあります。

4.冷房環境と身体の使い方が影響している

暑い日に無理に冷房を我慢する必要はありません。 熱中症を防ぐためにも、冷房は適切に使用することが大切です。

一方で、冷房の効いた室内で長時間デスクワークをしていると、身体を動かす機会が少なくなり、首や肩のこわばりを感じる方もいます。

「冷房が悪い」と考えるのではなく、風の当たり方、姿勢、座っている時間、身体を動かす機会などを見直してみましょう。

5.夏の間に活動量が落ちている

猛暑の時期に散歩や運動、外出を控えるのは、熱中症を防ぐうえで必要なこともあります。 その結果、夏前より身体を動かす時間が少なくなっている方もいるでしょう。

9月になって少し動きやすくなってきたら、いきなり以前と同じ運動量へ戻すのではなく、短時間の散歩などから少しずつ身体を動かす習慣を取り戻していくのがおすすめです。

理学療法士の視点でも、「疲れているか」だけでなく、夏前と比べて歩く量や身体を動かす時間がどう変化したかは大切な確認ポイントになります。

夏の疲れが9月に出る主な要因と体調管理のポイント

夏の終わりにこんな変化はありませんか?

夏の疲れは、人によって現れ方が違います。 次のような変化がないか、一度チェックしてみましょう。

  • 朝起きたときに身体が重い
  • 以前より疲れが抜けにくい
  • 寝つきが悪い、途中で目が覚める
  • 食欲が落ちている
  • 首肩こりが強くなった
  • 頭痛を感じることが増えた
  • 身体を動かす機会が減った
  • 仕事中に集中しにくい

当てはまるものがあったとしても、すべてを一度に改善しようとする必要はありません。

「まず睡眠から」「身体を少し動かしてみよう」「首肩のつらさを何とかしたい」というように、今一番困っていることから整理していくことが大切です。

「自分の場合は何から整えればいい?」と思った方へ

疲れ、睡眠、首肩こり、頭痛などが重なっていると、自分ではどこから対策すればよいのか分かりにくいことがあります。

Soraでは、今一番困っていることと、その背景にありそうな要因を一緒に整理しながら、鍼灸をどのように取り入れるか考えていきます。

夏の疲れから調子を戻すために、鍼灸でできること

夏の終わりの疲れに対する鍼灸では、「夏バテ」という曖昧な状態を一括りにするのではなく、今実際に困っている症状を整理することが大切です。

例えば、睡眠の乱れ、首肩こり、頭痛、身体の緊張などがあれば、それぞれの状態を確認しながら施術を組み立てていきます。

睡眠の悩みに対する鍼灸も研究されています

不眠症に対する鍼灸については、複数のランダム化比較試験をまとめたシステマティックレビューやメタ解析が報告されています。

2026年に発表されたシステマティックレビュー・メタ解析でも、鍼灸を含む介入で主観的な睡眠評価などに改善がみられたと報告されています。

研究によって鍼の方法や治療頻度、比較対象が異なるため、すべての方に同じ結果が得られるとは言えませんが、睡眠に困っている方に対する鍼灸は、現在も研究が続けられている分野です。

鍼灸を上手に取り入れるために

鍼灸の研究結果だけを見るのではなく、「自分は何に困っているのか」「鍼灸では何を目的に施術するのか」を明確にすることが大切です。 Soraでは研究で分かっていることも参考にしながら、実際の症状や身体の状態を確認して施術を考えます。

首肩こり・頭痛・身体の緊張にも目を向けます

夏の疲れを感じている方の中には、「最近、首や肩もつらい」「頭痛が増えた」「身体に力が入っている感じがする」という方もいます。

そのような場合には、疲労感だけを見るのではなく、首肩周囲の筋緊張、関節の動き、姿勢、仕事中の身体の使い方なども確認します。

鍼灸では、現在つらさを感じている部位や関連する筋肉などを確認しながら刺激する場所を決めていきます。

はり灸Soraでは何を確認して施術するのか

徳島のはり灸Soraでは、「疲れているからこのツボ」という決まった施術を行うのではなく、現在の身体の状態から、今何を優先した方がよいのかを考えます。

鍼灸師として症状に合わせた施術を行うだけでなく、理学療法士として身体の動きや活動量も確認できることがSoraの特徴です。

夏の疲れに対するSoraの施術方針

① 今一番困っていることを確認します

「朝から身体が重い」「夜よく眠れない」「首肩こりがつらい」「頭痛が気になる」など、まず現在一番困っている症状を確認します。

症状が始まった時期や出やすい時間帯、休んだときに変化するのかなども確認し、施術の優先順位を考えます。

② 睡眠・食事・水分・活動量を整理します

寝つき、途中覚醒、起床時の回復感、食事量、水分摂取、夏前からの活動量の変化などを必要に応じて確認します。

「疲れている」という症状だけを見るのではなく、今の身体に負担をかけていそうなものと、これから改善できそうなものを一緒に整理します。

③ 首肩こり・頭痛などがあれば身体の動きも見ます

首肩こりや頭痛、腰痛などがある場合は、筋肉の緊張だけでなく、関節可動域、姿勢、仕事中の身体の使い方なども必要に応じて確認します。

理学療法士として身体の動きを評価することで、鍼灸をする場所だけでなく、日常生活でどこに負担がかかっているのかも考えていきます。

④ 今の状態に合わせて鍼灸を行います

毎回同じツボだけを使うのではなく、その日の症状や身体の反応を確認しながら、施術部位や刺激量を調整します。

首肩の緊張、頭痛、睡眠の悩みなど、今困っている症状に合わせて「何を目的に鍼灸をするのか」を明確にして施術します。

⑤ 少しずつ普段の生活へ戻していきます

夏の間に活動量が落ちていた方は、鍼灸を受けるだけではなく、身体の状態に合わせて少しずつ身体を動かすことも大切です。

必要に応じて、散歩や簡単な運動、姿勢、睡眠環境など、日常生活の中で取り入れやすい方法もお伝えします。

Soraが目指しているのは「調子を取り戻していくこと」

夏の疲れを一度の施術ですべて解決するという考え方ではありません。 鍼灸で現在のつらい症状にアプローチしながら、理学療法士の視点も活かし、「朝の身体が少し楽」「身体を動かしやすい」「普段の生活を送りやすい」など、その方にとって具体的な変化を目標に施術を考えます。

はり灸Soraの一般鍼灸については、 一般治療・鍼灸治療のページ でもご案内しています。

9月から少しずつ調子を戻すためのセルフケア

夏の疲れを感じていると、「運動しないと」「食事を改善しないと」「早く寝ないと」と全部頑張りたくなるかもしれません。

しかし、一度に生活を変える必要はありません。 今の身体でできそうなことを一つ選ぶところから始めてみましょう。

まずは眠りやすい環境をつくる

暦が秋になっても暑い日はあります。 「もう9月だから」と冷房を我慢せず、室温や湿度を確認しながら冷房や扇風機を適切に使いましょう。

朝起きたときに身体が少しでも楽になるように、まずは眠りやすい環境づくりから始めてみてください。

食事は「普段の食事へ少しずつ戻す」

食欲が落ちている場合、一度にたくさん食べる必要はありません。

麺類だけになっていた方は卵や豆腐を加えるなど、できるところから食事内容を戻していきましょう。 食欲が戻ってくれば、魚、肉、野菜なども無理のない範囲で組み合わせます。

9月も水分補給を続ける

残暑が続く日は、引き続き水分補給を意識しましょう。

特に屋外作業や運動などで大量に汗をかく場合は、水分だけでなく塩分などの補給が必要になることもあります。

身体を動かす時間を少しずつ増やす

夏の間に活動量が減っていた方は、涼しい時間帯に短時間歩くことから始めても構いません。

「30分運動しないと意味がない」と考える必要はありません。 まずは無理なく続けられる量から身体を動かす習慣を戻していきましょう。

9月は「頑張る」より「戻していく」

睡眠、食事、水分、身体活動を一度に完璧にする必要はありません。 夏の間に変化した生活を、一つずつ自分のペースで普段の状態へ戻していくことを意識してみてください。

疲れが強いときは医療機関への相談も大切です

ここまで紹介したセルフケアや鍼灸は、すべての疲労に適しているわけではありません。

疲労感や食欲低下の背景に、貧血、甲状腺疾患、感染症、睡眠障害などが隠れていることもあります。 身体からのサインを見逃さず、必要なときには医療機関で確認することも大切です。

次のような場合は医療機関への相談を優先してください

  • 強いだるさが続く、または悪化している
  • 発熱が続いている
  • 水分が十分にとれない
  • 嘔吐や下痢が続いている
  • 急な体重減少がある
  • 胸痛や息苦しさがある
  • 意識がもうろうとする
  • 突然の強い頭痛、麻痺、言葉が出にくいなどの症状がある

医療機関で確認することと、鍼灸を利用することはどちらか一方ではありません。 必要な検査や治療を受けながら、症状や身体の状態に応じて鍼灸を補完的に取り入れるという考え方もできます。

まとめ

夏の終わりに身体が重い、疲れが取れないと感じても、焦ってすべてを変える必要はありません。

まずは睡眠・食事・水分・活動量・首肩こりや頭痛など、夏の間に変化したことを整理するところから始めてみましょう。

9月は、暑さに合わせて変化していた生活を少しずつ普段の状態へ戻していくタイミングです。 眠りやすい環境をつくる、食事を少しずつ戻す、涼しい時間に身体を動かすなど、できることから始めて構いません。

鍼灸では、夏の疲れを一括りにするのではなく、睡眠の乱れ、首肩こり、頭痛、身体の緊張など、現在困っている症状を確認しながら施術を組み立てることができます。

Soraではさらに理学療法士の視点を活かし、身体の動きや活動量も確認します。 鍼灸と日常生活での工夫を組み合わせながら、少しずつ「いつもの調子」を取り戻していくことを目指します。

夏の疲れを9月から少しずつ整えていきませんか?

「寝ても疲れが取れない」「首肩こりや頭痛も気になる」「夏が終わっても身体が重い」など、気になる症状があればご相談ください。

はり灸Soraでは、理学療法士×鍼灸師の視点から、現在の症状だけでなく、睡眠、活動量、身体の動き、生活環境などを確認します。

鍼灸で現在のつらさにアプローチしながら、「朝の身体が少し楽」「身体を動かしやすい」「普段の生活を送りやすい」といった、その方にとって具体的な状態を目標に施術を考えていきます。

参考文献

  • Minor K, et al. A systematic review of ambient heat and sleep in a warming climate. Sleep Med Rev. 2024;75:101915.
  • Hu Y, Liu Y, Li W, Wang Y. Sleep and endocrine effects of acupuncture for insomnia: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials. Front Med (Lausanne). 2026;13:1807826.

2026.08.30 【頭痛と鍼灸】繰り返す頭痛の原因は?首・肩こりとの関係と施術の考え方

頭痛と鍼灸|繰り返す頭痛と首・肩こりの関係

「仕事をしていると夕方になるにつれて頭が痛くなる」
「首や肩がこると頭痛まで出てくる」
「薬を飲むことが増えてきて、このままでいいのか気になる」

このような頭痛を繰り返している方は少なくありません。

頭痛にはさまざまな種類があり、首・肩の筋肉や姿勢が関係することもあれば、片頭痛のように首こりだけでは説明できない頭痛もあります。 そのため、「頭痛=肩こりが原因」と考えて首や肩だけを施術すればよいとは限りません。

この記事のポイント

繰り返す頭痛では、まず頭痛の特徴を整理することが重要です。そのうえで首の動き、筋緊張、姿勢、仕事中の身体の使い方、睡眠などを確認すると、頭痛に関係している要素が見えてくることがあります。鍼灸も、特に緊張型頭痛や片頭痛の予防について研究されています。

頭痛は原因によって対処法が異なる

頭痛は大きく、頭痛そのものが病気である「一次性頭痛」と、ほかの病気などが原因となって起こる「二次性頭痛」に分けて考えます。

一次性頭痛には緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛などがあります。 一方、二次性頭痛には、くも膜下出血など緊急性の高い病気によって起こるものも含まれます。

鍼灸院で慢性的な頭痛をみる場合にも、この違いを意識することが重要です。 「頭痛があるから首をほぐす」のではなく、まずどのような頭痛なのかを確認する必要があります。

緊張型頭痛

緊張型頭痛では、頭の両側が締めつけられる、圧迫されるように感じることがあります。 片頭痛と比べると、通常の日常動作によって強く悪化しにくく、吐き気を伴わないことが一般的です。

首・肩周囲の圧痛を伴うこともあり、長時間のデスクワークや同じ姿勢が続いたあとに「首や肩がつらくなり、そのまま頭まで重くなる」と感じる方もいます。

ただし、緊張型頭痛の仕組みは単純に「肩の筋肉が硬くなって血流が悪くなるから」だけでは説明できません。 末梢の筋・筋膜などからの刺激に加えて、痛みを感じる神経系の働きが関係すると考えられています。

片頭痛

片頭痛では、中等度から強い頭痛が起こり、ズキズキと脈打つように感じることがあります。 身体を動かすことで悪化しやすく、吐き気や、光・音がつらく感じる症状を伴うこともあります。

名前から「頭の片側だけが痛むもの」と思われがちですが、必ず片側だけに起こるわけではありません。

首こりがある=緊張型頭痛とは限りません

片頭痛の方でも首の痛みやこりを感じることがあります。そのため、首がこっているという情報だけで頭痛の種類を判断することはできません。痛み方、持続時間、動作との関係、吐き気、光・音への過敏などを合わせて考えることが大切です。

緊張型頭痛と片頭痛の主な特徴の違い

※頭痛の現れ方には個人差があります。画像の特徴だけで自己診断せず、気になる症状が続く場合は医療機関へご相談ください。

首・肩こりと頭痛にはどんな関係がある?

「パソコンを使っていると首がこって頭痛がする」という方の場合、首や肩の状態を確認する意味はあります。

特にデスクワークやスマートフォンの使用では、頭を前に出した姿勢が長時間続きやすくなります。 その状態では、頭を支えるために首の後ろや肩周囲の筋肉が持続的に働くことがあります。

確認したいのは、単に「筋肉が硬いかどうか」だけではありません。

  • 首を左右に向いたときの動かしやすさ
  • 上や下を向いたときに痛みや頭痛が変化するか
  • 後頭部や首・肩周囲の筋肉に強い圧痛があるか
  • 肩甲骨や胸郭を含めた姿勢
  • パソコン作業中の頭・首・腕の位置
  • 同じ姿勢をどのくらい続けているか
  • 食いしばりや顎周囲の緊張がないか

このように「どの筋肉が硬いか」だけではなく、「なぜそこに負担が集中しているのか」まで考えることが、繰り返す頭痛では重要です。

デスクワークや姿勢、睡眠、ストレス、食いしばりと頭痛の関係

一方で、首・肩こりがあるからといって、それがすべての頭痛の原因とは限りません。 特に片頭痛では神経系の複雑な仕組みが関係しているため、姿勢を直したり首をほぐしたりするだけで説明することはできません。

頭痛と首・肩こりが一緒に続いている方へ

「自分の頭痛の場合も鍼灸を受けてよいのか」「首や肩の状態も関係しているのか」など、判断しにくい場合はLINEからご相談いただけます。

はり灸Sora公式LINEで相談する

頭痛に対する鍼灸はどこまで分かっている?

頭痛に対する鍼灸は、特に緊張型頭痛と片頭痛の予防について研究されています。

日本頭痛学会の「頭痛の診療ガイドライン2021」では、緊張型頭痛の非薬物療法として、理学療法や鍼灸などが挙げられています。 鍼灸についてはエビデンスの確実性がCと評価されており、薬物療法が使用できない場合や、薬物療法との併用などで考慮される治療の一つとして位置づけられています。

海外では、NICE(英国国立医療技術評価機構)の頭痛ガイドラインでも、慢性緊張型頭痛の予防的治療の選択肢として一定期間の鍼治療を考慮することが示されています。

緊張型頭痛に対する研究

Cochraneのシステマティックレビューでは、頻繁に起こる緊張型頭痛に対して、鍼治療が選択肢になり得ることが報告されています。

片頭痛に対する研究

片頭痛についても、発作そのものをその場で止めるというより、発作の頻度を減らす予防的な介入として鍼灸の研究が行われてきました。

Cochraneのレビューでは、通常ケアのみとの比較や偽鍼との比較など複数の研究が検討され、片頭痛予防の選択肢となる可能性が示されています。 ただし、研究の質や施術方法にはばらつきがあり、すべての方に同じ効果が期待できるとは限りません。

鍼灸と病院での頭痛治療は二者択一ではありません

片頭痛には急性期治療や予防療法など医学的な治療があります。鍼灸を利用する場合も、必要な医療をやめるのではなく、頭痛の種類や頻度に応じて医療機関での治療と使い分けたり、補完的に取り入れたりすることが大切です。

頭痛に対してSoraでは何を確認する?

はり灸Soraでは、頭痛のある場所だけを確認して施術を始めるわけではありません。

理学療法士・鍼灸師の視点から、まず頭痛そのものの特徴と、首・肩を中心とした身体機能の両方を確認します。

① 頭痛の特徴を確認する

頭痛がいつからあるのか、どこが痛むのか、締めつけられるのか・脈打つのか、どのくらい続くのか、どのくらいの頻度で起こるのかを確認します。

さらに、動くと悪化するか、吐き気があるか、光や音がつらくなるか、仕事中や休日など特定の状況で起こりやすいかなどを聞きます。 こうした情報は、鍼灸の適応を考えるうえでも重要です。

② 首の可動域と症状の変化を見る

首を曲げる・反らす・左右に向くなどの動作を確認します。

単純に「首が硬い」という評価だけではなく、どの方向が動きにくいのか、その動きで首の痛みや頭痛が変化するのかを見ていきます。

③ 筋緊張と圧痛を確認する

後頭部から首、肩にかけては、頭部や頸椎、肩甲骨に関係するさまざまな筋肉があります。

後頭下筋群、僧帽筋、肩甲挙筋など、頭痛との関連が考えられる部位の緊張や圧痛を確認し、必要な場所を選んで施術します。

④ 姿勢と日常動作を見る

施術で筋緊張が一時的に変化しても、毎日同じ負担が繰り返されれば症状が戻りやすい場合があります。

そこで、デスクワークでの頭の位置、肩甲骨や胸郭の動き、パソコン・スマートフォンを見る時間、休憩の取り方なども必要に応じて確認します。

⑤ 睡眠・ストレス・頭痛の頻度も確認する

頭痛は筋肉や姿勢だけで決まるものではありません。 睡眠不足や生活リズム、ストレス、月経などが頭痛の起こり方に影響する方もいます。

また、頭痛薬を使用している場合は、その種類だけでなく「月に何日くらい使用しているか」も重要な情報です。 頭痛薬の使用頻度が多い状態では、薬剤の使用過多による頭痛も考える必要があるためです。

Soraの頭痛に対する鍼灸・施術の考え方

頭痛への施術目的は、「頭痛に効くツボを一律に使う」というものではありません。

例えば、首・肩の筋緊張や圧痛が強く、仕事中の姿勢や頸部の動きとの関連が考えられる場合には、過度に緊張している筋への鍼刺激や、首・肩甲帯の動きを改善するためのアプローチを検討します。

首の動きに左右差や制限がある場合には、鍼灸だけでなく理学療法士としての視点から、頸部・胸郭・肩甲骨の動きや姿勢を評価します。 必要に応じて、自宅や職場で行える運動や環境調整まで提案します。

一方、片頭痛が疑われる場合は、「首の筋肉を緩めれば原因がなくなる」という考え方はしません。 頭痛の頻度や誘因、睡眠、月経との関連、医療機関での治療状況などを確認しながら、鍼灸を補完的な選択肢として検討します。

Soraが重視している流れ

頭痛の特徴を確認する
↓
首の可動域・筋緊張・姿勢・動作を評価する
↓
頭痛との関連が考えられる部分を整理する
↓
必要な部位に鍼灸や身体への施術を行う
↓
施術後の動きや症状の変化を確認する
↓
日常生活で繰り返している負担があれば調整する

鍼灸と理学療法のどちらか一方だけで考えないことが、Soraの頭痛へのアプローチの特徴です。

頭痛を繰り返す方が見直したいセルフケア

長時間同じ姿勢を続けない

「良い姿勢をずっと維持しよう」とするより、同じ姿勢を長時間続けないことが大切です。

デスクワークでは定期的に立つ、肩を動かす、遠くを見るなど、小まめに姿勢を変えてみてください。

首を強く揉みすぎない

首こりを感じると強く揉みたくなることがありますが、強い刺激が必ずしもよいとは限りません。 特に頭痛が強いときや片頭痛発作中は、刺激がつらく感じる場合があります。

睡眠・食事・水分を大きく乱さない

特に片頭痛では、睡眠パターンの変化などが発作と関連する場合があります。 無理に特定の食品を一律に禁止するよりも、自分の場合に何が頭痛と関連しているのかを確認することが重要です。

頭痛日記をつける

繰り返す頭痛では、頭痛があった日、痛みの強さ、持続時間、吐き気や光・音への過敏、服薬、月経、睡眠などを簡単に記録してみる方法があります。

記録することで「仕事が忙しい週に増えている」「月経前後に集中している」「薬を飲む日数が増えている」など、自分では気づきにくかったパターンが見えることがあります。 医療機関を受診するときにも役立つ情報になります。

ピラティスで「動かしやすい姿勢」をつくる

デスクワークなどで首・肩への負担が気になる方では、休憩やストレッチだけでなく、胸郭や肩甲骨、背骨を動かす運動を日常的に取り入れることも選択肢の一つです。

ピラティスでは、呼吸とともに背骨や胸郭、肩甲骨などを動かしながら、身体をコントロールする練習を行います。「正しい姿勢を固めて維持する」というよりも、身体をさまざまな方向へ動かしやすくし、同じ場所に負担が集中し続けない身体の使い方を身につけていくことがポイントです。

特に、デスクワークで頭が前に出やすい、肩周囲が動かしにくい、運動不足が続いているといった方では、首だけをストレッチするのではなく、胸郭・肩甲骨・背骨を含めて動かすという考え方が役立つことがあります。

運動を始めたい方にはStudio Soraのピラティスも

Studio Soraでは、身体の状態を確認しながらピラティスを行っています。 頭痛そのものをピラティスだけで治すという考え方ではなく、首・肩への負担につながる姿勢や身体の使い方が気になる方に、日常生活で動きやすい身体づくりを行う選択肢としておすすめしています。

「ストレッチをしても首・肩がすぐにこる」「運動したいけれど何をすればよいか分からない」という方は、身体の状態に合わせて運動を取り入れていく方法もあります。

Studio Soraのピラティスを見る

※頭痛が強いとき、動くことで頭痛が悪化するときは、無理に運動する必要はありません。特に突然の激しい頭痛や普段とは異なる頭痛がある場合は、運動や鍼灸よりも医療機関での評価を優先してください。

このような頭痛は鍼灸より受診を優先してください

頭痛の中には、脳血管障害など緊急性の高い病気が隠れていることがあります。

早急な医療機関の受診を考える症状
  • 突然起こった、これまで経験したことのない強い頭痛
  • 短時間で急激に強くなった頭痛
  • 頭痛とともに手足の麻痺や力の入りにくさがある
  • ろれつが回らない、言葉が出にくい
  • 意識がおかしい、けいれんがある
  • 高熱や強い首のこわばりを伴う
  • 頭を強く打ったあとから頭痛が続いている
  • 今までの頭痛と明らかにパターンが違う

特に突然の激しい頭痛や神経症状を伴う場合は、鍼灸院で様子を見るのではなく医療機関での評価を優先してください。

また、慢性的な頭痛であっても、頻度が増えている、日常生活への影響が大きい、市販薬を使用する日が増えている場合などは、一度頭痛を専門とする医療機関などで診断を受けることも大切です。

まとめ

繰り返す頭痛では、首・肩こりが関係していることがありますが、すべての頭痛を「首や肩の筋肉が硬いから」と説明することはできません。

緊張型頭痛なのか、片頭痛の特徴があるのか、あるいは医療機関での検査を優先すべき頭痛なのかを整理したうえで、首の可動域、筋緊張、姿勢、動作、睡眠や生活習慣などを確認することが重要です。

頭痛に対する鍼灸については、特に緊張型頭痛や片頭痛の予防を中心に研究されています。 効果を保証できる治療ではありませんが、頭痛の状態によっては医療機関での治療と併用する補完的な選択肢の一つになります。

徳島のはり灸Soraでは、鍼灸師として鍼をするだけでなく、理学療法士として首の動き、筋肉、姿勢、日常動作まで確認し、「どこに負担がかかっているのか」「何を変える必要があるのか」を考えながら施術を組み立てます。

繰り返す頭痛・首こり・肩こりでお悩みの方へ

頭痛の出方や身体の状態は一人ひとり異なります。「自分の頭痛は鍼灸の対象になる?」「病院と併用してもいい?」といったご相談も可能です。

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参考資料
  • 日本頭痛学会・日本神経学会・日本神経治療学会監修「頭痛の診療ガイドライン2021」
  • World Health Organization. Migraine and other headache disorders.
  • Linde K, et al. Acupuncture for the prevention of tension-type headache. Cochrane Database Syst Rev. 2016;4:CD007587.
  • Linde K, et al. Acupuncture for the prevention of episodic migraine. Cochrane Database Syst Rev. 2016;6:CD001218.
  • National Institute for Health and Care Excellence (NICE). Headaches in over 12s: diagnosis and management. CG150.
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