徳島 鍼灸・不妊・美容の専門治療院|はり灸・整体・トレーニング Sora

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2022.03.27 妊活・ダイエットにオススメの【糖質制限】

今日は、妊活中やダイエット中の方におすすめの糖質制限についてご紹介します。
糖質制限の方法については、何回かに分けてブログ更新していきますので是非続けて読んでくださると嬉しいです。

糖質制限ダイエットとは、糖質の量を1日70~130gほどに抑える方法です。
糖質を抑える代わりにたんぱく質や脂質をしっかり摂るのが特徴です。

日本人の食事摂取基準によると、炭水化物の目標量は総カロリーの50~65%です。グラムに換算すると、1日2,000kcal摂取する方は炭水化物を250g~325g摂取することになります。炭水化物中心の生活を送っている方は、400g以上摂取している場合もあります。

糖質制限は、カロリー制限とは少し異なります。糖質を制限した分、1日に必要なカロリー分はたんぱく質、脂質でしっかり補わなければなりません。

糖質制限で糖質を130g以下に抑えたとすると、目標量の半分以下になるので今まで糖質を摂りすぎていた方にはかなり効果的です。体重が増えてお悩みの方はぜひ実践してみてください。

糖質を摂りすぎるとどうなるのか?

糖質を摂りすぎると、消費しきれなかった糖質が中性脂肪として体に蓄積されていきます。また、血糖値が急激に上がるため、体にさまざまな弊害が出て、生活習慣病や肥満になりやすくなります。

→いわゆる「糖化」といってAGEsという老化物質が身体に蓄積してしまう状態になります。

妊活にはどういう影響がでるのか?

最近当院にお越しの方の中で、年齢が20歳代の方の中にも多嚢胞性卵巣症候群や卵巣予備能いわゆる卵巣年齢を示すAMH(抗ミュラー管ホルモン)が低値の方が増えてきています。
小さいころから食の欧米化や糖質の多いお菓子、添加物を多く摂取していることも原因の1つとしても考えられます。
過剰な糖質の摂取は、排卵障害の原因にもなりますので、妊活を早く卒業したい方には、食生活に糖質を制限を行ってみてもよいかと思います。

■糖質制限のメリット
1.痩せやすい
糖質の摂りすぎにより体重が増えてしまった方にとって、糖質制限は痩せやすいダイエット方法です。個人差はありますが2週間~1ヵ月ほどで効果が出てきます

2.筋肉が減りにくい
極端な食事制限を行うと脂肪だけでなく筋肉も減ってしまいます。糖質を抑える代わりにたんぱく質をしっかり摂取していくので、筋肉が減ってしまうのを防げます。

3.実践しやすい
糖質制限は糖質に気をつければよいだけですので誰でも手軽にすぐにはじめられます。

4.制限するのは糖質だけ

糖質が多い食品以外はほとんど食べられるのが糖質制限の良いところです。組み合わせ次第で多くのメニューを食べられ、食事を楽しみながらダイエットできます。

5.空腹を感じにくい

たんぱく質や脂質はしっかり摂取するため空腹感はなくなります。特に脂質は消化に時間がかかるため、満腹感が続きます。
小腹が空いたときは低糖質のおやつもおすすめです。

6.健康維持のために

糖質制限は生活習慣病や認知症、癌などの病気の予防に有効と言われています。糖質を抑えて血糖値を下げると、糖尿病や高血圧などの予防や改善にもつながります。

■自分にあった糖質制限の方法

1.プチ糖質制限

1日の糖質量の目安は110g~130gです。
1日のうち、夕食のみ主食を抜いてみましょう。1食抜けば2食の中での糖質量は35~50g。ご飯お茶碗1杯(150g)の糖質量は55.2gなので、少なめによそうようにしてください。ハードルが低く続けやすい方法です。

2.基本の糖質制限

1日の糖質量の目安は70~100gです。1日のうち朝食(または昼食)と、夕食の主食を抜きましょう。昼間は仕事をしていて外食になってしまうという方にも実行しやすい方法です。

3.スーパー糖質制限 → 確実に結果を出したい方にオススメ

1日の糖質量の目安は30~60gです。
1日3食すべて糖質を抜きましょう。Soraでは1日の糖質量を50g以下にすることを推奨しています。スーパー糖質制限では、極端に糖質をカットするので、必要なカロリーを他の栄養素から補う必要があります。糖質以外に積極的に摂取したい栄養素は以下の通りです。

■スーパー糖質制限中に積極的に摂取したい栄養素
たんぱく質
脂質
食物繊維
水分

たんぱく質は肉や魚を食べることで摂取できます。また、豆や乳製品からも摂取できるので、主菜で肉や魚を用意した上で、豆腐などのおかずを追加してたんぱく質をしっかり確保するようにしましょう。

■糖質制限を実践する順番

Soraのオススメ糖質制限では、はじめから厳しい糖質制限をお勧めしています。もちろんキツイと感じる方はプチ糖質制限からスタートしてもOKです。

できれば、、、

1 スーパー糖質制限

2 基本の糖質制限

3 プチ糖質制限

という順番で行いましょう。
糖質制限は思い立った時にモチベーションも高いときに頑張るのがオススメです。 はじめは厳しくして結果がでてきたらゆるやかにしていくのがオススメです。

当院では、AGEsセンサーといって身体の糖化度を測定する機器を導入しています。 通院中の方は「無料」で測定していますので、糖化が気になる方は測定・アドバイスを行っていますので、いつでもお声がけくださいね。

また、ダイエットは運動との併用もおすすめですのでパーソナルトレーニングに興味がある方も是非ご相談ください。
→パーソナルトレーニング体験はこちらをクリック

2021.07.02 妊活に重要な蛋白質の話

欧米人に比べてアジア人は以前から統計的に妊孕性が劣っています。欧米人が蛋白質を多く摂っている事に起因します。

蛋白質が不足しがちなアジア人は細胞増殖などの代謝が悪くなり、妊孕性が落ちてしまいます。

不妊患者の多くは35歳以上の代謝が生理的に低下している方が多く、特に体外受精などで良い卵が採れない方には、この傾向が強い事が分かっています。

不妊患者の卵の質を良くする最も大切な点は、良質な蛋白を十分摂取する事です。具体的には卵や青魚、お肉、大豆製品をおおく摂る事が必要です。

注意してほしい事は、植物性蛋白にはアミノ酸から蛋白質を合成を開始するときに必要なメチオニンというアミノ酸が少ないため、メチオニンを多く含む動物性蛋白質を一緒に摂るように心がけてください。
*動物性蛋白質ばかりを摂取しないよう注意してください。

メチオニンを多く含む動物性蛋白質
○鶏肉○牛肉○羊肉○マグロ○カツオ

私たちの体は赤血球が120日、皮膚が30日、胃や腸などの粘膜が2~3日で入れ替わっており、平均して100~200億の細胞が入れ替わっていると言われています。

これらの細胞の入れ替えを支えるためには十分な量の蛋白の補充が必要になります。

以下の、オススメの摂取量を参考に植物性と動物性蛋白質をバランス摂取してみてください。

妊活されている方への1日に必要とされるタンパク質のオススメ量は、、、
体重(kg)×1.2~1.3=1日に必要な蛋白質量(g)
*注意:食材の重さではありません。(食材に含まれるタンパク質の含有量です)

2021.01.25 妊活中の方必見! 甘い食べ物に要注意!?

はり灸|整体・トレーニングSoraの近藤です。

妊活中の方は今回のブログを是非みていただきたいです。

甘いものと妊活の関係について書かせていただきます。

今回はグリセミック負荷の高い食事と採卵時の卵子の採卵数に関しての論文を見つけましたので解説致します。

まず、グリセミック負荷とは何かについてご説明します。

食事をすると血糖値が上がりますが、血糖値の上がり方は食事内容に大きく左右されます。

グリセミック指数(GI)とは食品ごとの血糖値の上昇度合いの指標で、数値が大きいほど血糖値が上がりやすいことをあらわします。

一方、グリセミック負荷は、グリセミック指数(GL)に炭水化物の重量をかけた数値で、同じように血糖値の上がりやすさの指標ですが、グリセミック指数が同じでも食べる量が多いと血糖値の上昇度が高くなることから、グリセミック負荷のほうがより現実的に反映されると言えます。

では、以下論文の内容を解説いたします。

『血糖値の上昇しやすい食事と卵巣低反応(少ない採卵数)の関係』

◎血糖値の上昇しやすい食事は、卵巣予備能が正常でも採卵数が少なくなる可能性があることがイタリアの研究で明らかになりました。

イタリアのミラノ大学の研究者らは、食事内容が卵巣予備能の正常な女性への卵巣刺激に対する卵巣の低反応(採卵数が3個以下)に関連するのかを確かめるために研究を実施しました。

研究は大学病院で高度生殖補助医療を受ける女性患者303名(18-39歳)を対象に実施されました。

その結果、、、

採卵数が3個以下の卵巣低反応だったのは303名中48名(16%)で、グリセミック負荷が高い食事、炭水化物の多い食事をしていた女性ほど、卵巣低反応が多いことがわかりました。

このことから血糖値の上昇しやすい食事は卵巣予備能が正常な女性の卵巣の反応性にマイナスの影響を及ぼすことが考えられるということです。

また、、グリセミック負荷の高い食事をする人は2型糖尿病の発症リスクが高いことが知られていたり、生殖機能との関連でも血糖値が上がりやすい食事は排卵障害の発症リスクの上昇と関連するという報告がなされています。

論文の内容は以上です。

このことから、甘いものを摂取する場合は上記の表のグリセミック負荷の低いものを選んでいただくことが良いかと思います。

また、当院では実際にSHARP製のAGEs測定器(糖化度を測る機械)を使用して身体の糖化度を測定することができます。
(当院に通院中の方は測定無料)

卵子の成長が悪い方、採卵個数が少ない方は糖化が原因かもしれません。

ご自身の体の状態を知って、食事の改善につなげていただき妊娠力を向上させましょう!!

当院では、食育に関する指導もさせていただいておりますので、お気軽にご相談ください!

2020.05.22 肥満女性の体外受精前の運動が治療成績に及ぼす影響

私がカウンセリングする上で患者様には必ず運動を薦めます。なぜなら、今までに妊娠された高齢の方や肥満の方では有酸素運動をされている方の方が妊娠率が高いように感じて言います。

体外受精や顕微授精を受ける前の運動習慣は、その後の高い着床率や妊娠率、出産率に関連することがイタリアで実施された試験で明らかになりました。イタリアのモデナ・レッジョ・エミリア大学の研究チームは、BMIが30を超える肥満女性の運動習慣が体外受精や顕微授精の治療成績にどのような影響を及ぼすのかを調べました。初めての体外受精や顕微授精に臨む216名の女性を対象に、治療開始時にアンケート形式の調査票(Global Physical Activity Questionnaire)を用いて日常の運動習慣を調べました。その結果から運動レベル別に以下の4つのカテゴリーにわけました。
(a)週単位で運動習慣がない
(b)週の大半は軽い運動を行っている
(c)週に1、2回、心拍の上昇や発汗を伴う運動を20分以上行っている
(d)週に3回以上、心拍の上昇や発汗を伴う運動を20分以上行っている

そして、運動しないグループ(175名)と運動習慣があるグループ(41名)にわけ、体外受精や顕微授精の治療成績との関連を解析しました。その結果、運動習慣のあるグループの着床率や妊娠率、出産率が運動しないグループに比べて統計学的に有意に高く、

運動習慣のあるグループの着床率は22.7%(22/97)

運動しないグループでは6.9%(23/332)で、

妊娠率は39.0%(16/41)、16.0%(28/175)
出産率は24.4%(10/41)、7.4%(13/175)

で、体外受精や顕微授精前の運動習慣は良好な着床率や妊娠率、出産率に関連することがわかりました。

また、治療成績に関連する因子の影響を統計学的な手法で排除した場合、治療前に運動週間のある肥満女性は運動しない肥満女性に比べて妊娠率は3.22倍、出産率は3.71倍でした。

これらの結果から、肥満女性の体外受精や顕微授精前の運動習慣は減量の有無にかかわらず、治療成績の良好な影響を及ぼすかもしれないと結論づけています。

肥満は女性の妊娠する力を低下させると言われています。

肥満女性は妊娠に至るまで長い期間を要すること、不妊症のリスクが高くなること、自然妊娠を目指す場合でも、高度生殖医療を受けて妊娠を目指す場合でも、肥満女性はノーマルな体重の女性に比べて妊娠率や出産率が低く、流産率が高くなることは、多くの研究報告があります。

当然、食生活の改善や運動で減量することが不妊症リスクの低下に繋がると言われていますが、減量の有無にかかわらず、治療前の運動習慣は体外受精や顕微授精の治療成績にどのように関連するのかを調べたのが今回の研究報告です。

因みに肥満女性の定義ですがBMI(体格指数)を30以上としています。

日本肥満学会では、BMIが22の場合を標準体重としており、25以上の場合を肥満、18.5未満である場合を低体重としています。

結果は治療前に運動習慣のあった女性はなかった女性に比べて体外受精や顕微授精の着床率や妊娠率、出産率が良好だったというものでした。

BMI(Body mass index)は、身長の二乗に対する体重の比で体格を表す指数です。算出方法は、
BMI=体重kg/(身長m)2
このBMIが男女とも22の時に高血圧、高脂血症、肝障害、耐糖能障害等の有病率が最も低くなるということがわかっています。

今回は、肥満について書かせていただきましたが、妊活にはもちろん痩せすぎもよくありません。 以下の図を見て頂ければわかりますが、BMIが19以下の方の
方が、妊娠までにかかる期間が長くなっているのがわかります。

妊活を頑張っている方は、なるべく体重管理も気を付けていきましょう!

2020.03.10 肥満と不妊症の関係

肥満は不妊症の原因になる

太っている方は不妊になりやすいと言われています。

この事実について、多くの方は知っているようで、実はあまり意識されていないのではないかと思います。

肥満の患者様に”太っているから痩せなさい”とは中々言いにくいのですが、実際、肥満は明らかに妊孕性の低下につながるという事実があります。

肥満とは?

肥満を定義するうえでは、まずBMI(ボディー・マス・インデックス)について理解する必要があります。

BMI= 体重kg ÷ (身長m)2

適正体重= (身長m)2 ×22

という計算式があります。

BMI(Body Mass Index)は肥満の指標として世界的に広く用いられています。

WHOは、BMI 30以上を肥満と定義しています。

一方、日本ではBMI 25以上を肥満と定義しています。

これは日本肥満学会が定義した基準で、日本人の場合はBMI 25を超えたあたりから、

耐糖能異常
糖尿病
脂質代謝異常症
高脂血症
高血圧

といったいわゆるメタボリックシンドロームと呼ばれるような病気の発症頻度が高まることが理由のようです。

【肥満が不妊につながる理由】

肥満が妊孕性に与える影響について、大きく2つの理由が考えられます。

①排卵障害(排卵がうまく行かない状態)になりやすい、また、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)との関連性が高い

②胚の質の低下による妊娠率の低下そして、、流産率が上がる

肥満と排卵障害、インスリン抵抗性、PCOS、糖尿病、子宮体癌との関係

PCOS患者の肥満頻度は約20%とされています。(肥満を伴わないPCOSというものもあります)。

肥満はインスリン抵抗性(細胞が糖をエネルギーとして取り込むために必要なインスリンが効きにくくなる状態)を高め、高血糖をもたらします。

これらは将来的に糖尿病のリスク因子になります。

また、インスリン抵抗性が高まると排卵自体がしにくくなり、結果として月経異常(無月経、希発月経など)を起こします。

肥満に月経不順を伴う方では、将来的な子宮体癌のリスクが高まるとも言われています(月経不順のある方は古い子宮内膜が更新されずに長く子宮内に留まることで、このような古い内膜から異型内膜(前癌状態)が発生し、その一部がさらに癌化につながるという指摘があります)。

肥満が必ずしもPCOSの原因になるという訳ではありませんが、PCOSに肥満が合併する頻度が高いこと、PCOSはそもそもインスリン抵抗性がベースにあることが多いことから糖尿病との関連も指摘されていること、また、肥満自体もインスリン抵抗性を高める可能性のあること、肥満、PCOSが排卵異常、月経異常と関係すること、このような症例の中から子宮体癌の前癌状態が発生しやすいこと、また、糖尿病、高血糖自体が癌のリスク因子であること、など、肥満とPCOS、インスリン抵抗性、糖尿病、排卵異常、子宮体癌のリスクなどの関係性を知っておいていただきたいと思います。

身体の糖化度、耐糖能異常を調べてみたい方はご相談ください。
当院ではSHARP製のAGEs(最終糖化産物)測定器を使って糖化を調べることができます。

AGEsと不妊の関係は生殖医学会でも話題の一つとなっています。
一度調べて見られても良いかと思います。

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