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2026.09.21 帯状疱疹の発疹は治ったのに痛い…帯状疱疹後神経痛と鍼灸でできること

「帯状疱疹の発疹は治ったのに、ピリピリした痛みが残っている」「服が触れるだけでも痛い」「薬を飲んでいるけれど痛みがなかなか引かない」——このような症状で悩んでいませんか。

帯状疱疹では、皮膚の赤みや水疱が改善したあとも神経の痛みが残ることがあります。特に長く続くものは「帯状疱疹後神経痛(PHN:Postherpetic Neuralgia)」と呼ばれます。

帯状疱疹後神経痛は治療に時間がかかることもありますが、薬物療法だけが選択肢ではありません。近年では、鍼灸による痛みの軽減についても研究が積み重ねられており、医療機関での治療と組み合わせる方法の一つとして検討されています。

この記事のポイント
帯状疱疹後神経痛に対する鍼灸は、痛みを軽減する非薬物療法の一つとして研究されています。はり灸Soraでは、痛みの性質や感覚過敏、筋緊張、身体の動かし方などを確認し、医療機関での治療と併用しながら症状の軽減を目指します。

帯状疱疹後神経痛とは?

帯状疱疹は、過去に水ぼうそう(水痘)にかかったときの水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)が神経節に潜伏し、再び活性化することで起こります。

典型的には身体の左右どちらかに、神経の走行に沿って痛みや赤み、水疱などが現れます。

皮膚症状とともに痛みも改善していくことが多い一方、皮膚がきれいになったあとにも痛みが残ることがあります。これが帯状疱疹後神経痛です。

皮膚が治っているのに痛いのは珍しいことではありません

帯状疱疹後神経痛では、皮膚そのものではなく神経の障害が痛みに関係します。そのため、見た目では皮膚が治っていても、ピリピリ、ズキズキ、焼けるような痛みなどが続くことがあります。

発疹が治ったのに、なぜ痛みが残るのか

帯状疱疹では、ウイルスの再活性化によって皮膚だけではなく神経にも炎症や障害が起こります。

皮膚の炎症は治っても神経への影響が残っていると、痛みの信号が続いたり、通常なら痛みを感じない程度の刺激にも神経が過敏に反応したりすることがあります。

つまり帯状疱疹後神経痛では、単純に「皮膚の炎症が残っている」と考えるのではなく、神経の痛みとして対応することが重要です。

帯状疱疹後神経痛は「神経障害性疼痛」の一つです

そのため一般的な筋肉痛とは痛みの仕組みが異なります。薬物療法に加えて、痛みの感じ方や身体の状態に応じた非薬物療法を組み合わせていくことも選択肢になります。

帯状疱疹後神経痛ではどんな痛みが起こる?

帯状疱疹後神経痛の特徴は、痛みの感じ方が人によって大きく異なることです。

  • ピリピリ、チクチクする
  • ズキズキする
  • 焼けるように痛む
  • 電気が走るように痛む
  • 締めつけられるように感じる
  • 皮膚が過敏になっている
  • 服や布団が触れるだけで痛い
  • 皮膚の感覚が鈍く感じる

特に特徴的なのが、通常なら痛くない程度の刺激でも痛みを感じる「アロディニア」です。

下着やシャツが触れる、布団が身体にかかるといった日常的な刺激でも痛みが起こるため、症状が強い場合には睡眠や仕事、外出などにも影響します。

痛みの強さだけでなく「何をすると痛むか」が重要です

帯状疱疹後神経痛では、「痛みが10段階でいくつか」だけでは十分に状態を把握できません。

触れると痛むのか、じっとしていても痛むのか、身体を動かしたときに増えるのか、夜に強くなるのかなどを確認することで、施術方法や刺激量を考えやすくなります。

帯状疱疹後神経痛の治療にはどんな選択肢がある?

帯状疱疹の急性期と、皮膚症状が治ったあとに残る帯状疱疹後神経痛では治療目的が異なります。

発症直後は医療機関での治療が重要です

帯状疱疹の急性期には抗ヘルペスウイルス薬による治療が基本となります。

身体の片側に痛みを伴う赤みや水疱が出た場合は、鍼灸院だけで対応するのではなく、まず皮膚科などの医療機関を受診することが大切です。

痛みが残った場合は複数の方法を組み合わせます

帯状疱疹後神経痛では、神経障害性疼痛に用いられる薬などによる治療が行われます。

一方、痛みが長く続く場合には「薬を飲んでいるけれど痛みが残る」「眠気などが気になる」「薬以外の方法も取り入れたい」という方もいます。

そこで選択肢の一つになるのが鍼灸をはじめとする非薬物療法です。薬物療法か鍼灸かという二者択一ではなく、それぞれの特徴を生かしながら併用するという考え方があります。

帯状疱疹後神経痛に鍼灸が注目されている理由

鍼灸はさまざまな痛みに対して用いられており、帯状疱疹後神経痛についても臨床研究が行われています。

帯状疱疹後神経痛は神経障害性疼痛であるため、単純に「硬くなった筋肉へ鍼をする」という考え方ではありません。鍼刺激が痛みの感じ方に関係する神経系へどのような影響を与えるのかについて研究が進められています。

これまで複数の研究やシステマティックレビューで、鍼灸による疼痛軽減の可能性が報告されています。

さらに2026年に「JAMA Neurology」に掲載された448人を対象とした多施設ランダム化比較試験では、帯状疱疹後神経痛に対する電気鍼によって、偽鍼と比較して痛みが有意に軽減したことが報告されました。

すべての方に同じ反応が得られるとは限りませんが、こうした研究結果からも、帯状疱疹後神経痛の痛みに対する非薬物療法の一つとして、鍼灸は検討できる選択肢と考えられます。

薬を続けながら鍼灸を受けることもできます

「病院に通っているから鍼灸は受けられない」ということではありません。

現在の治療内容や服薬状況を確認しながら、医療機関での治療と鍼灸を組み合わせ、痛みや日常生活への負担を減らしていくことを目指します。

痛みが強いところへ無理に鍼をするわけではありません

帯状疱疹後神経痛では、服が触れるだけでも痛いほど神経が過敏になっていることがあります。

そのような場合に、痛みのある場所へ強い刺激を加えることが適切とは限りません。皮膚の状態や感覚の過敏性を確認し、施術する場所や鍼の深さ、刺激量を調整することが重要です。

帯状疱疹の発疹は治ったのに、痛みが残っていませんか?

「薬を飲んでいるけれどまだ痛い」「服が触れるだけでもつらい」「鍼灸も試してみたい」という方は、鍼灸を選択肢の一つとして検討できます。

徳島で帯状疱疹後神経痛に対する鍼灸をお探しの方は、現在の症状や治療状況も含めてご相談ください。

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はり灸Soraでは帯状疱疹後神経痛にどう施術する?

帯状疱疹後神経痛に対する鍼灸施術のイメージ

帯状疱疹後神経痛では、ただ「痛いところに鍼をする」のではなく、現在どのような神経症状が残っているのかを確認したうえで刺激方法を決めることが重要です。

はり灸Soraでは鍼灸師としての視点に加え、理学療法士として痛み・感覚・筋緊張・姿勢・動作なども確認しながら施術を組み立てます。

① 痛みの種類を詳しく確認します

「痛い」という言葉だけでは、帯状疱疹後神経痛の状態を十分に把握できません。

  • ピリピリ・チクチクする
  • 焼けるように痛い
  • 電気が走るような痛みがある
  • じっとしていても痛い
  • 服や布団が触れると痛い
  • しびれや感覚の鈍さがある
  • 夜になると痛みが強くなる

こうした痛みの特徴を確認し、現在の状態に合わせて施術を考えます。

② 感覚が過敏な場所に強い刺激をしない

帯状疱疹後神経痛では、皮膚の見た目が治っていても神経が非常に過敏になっている場合があります。

そのような場所へ一律に強い刺激を加えるのではなく、触れたときの反応や痛みの範囲を確認しながら、鍼をする場所・深さ・刺激量を調整します。

③ 痛みをかばって硬くなった筋肉にもアプローチします

例えば胸や背中に帯状疱疹が出たあと、何週間も身体を丸めて痛みをかばっていると、背中・肩・胸郭周囲などの筋肉が緊張することがあります。

この場合、神経痛だけではなく、痛みをかばった結果として生じた筋肉や関節の負担も症状を複雑にしている可能性があります。

理学療法士として姿勢や身体の動かし方も確認し、二次的な筋緊張や動きにくさがあれば、その部分にも鍼灸を行います。

④ 「痛みの数字」だけではなく生活の変化を見ます

施術経過では痛みの強さだけではなく、日常生活がどう変化しているかも確認します。

  • 服が触れたときの痛みが減っているか
  • 夜に眠れる時間が増えているか
  • 寝返りがしやすくなっているか
  • 外出や家事がしやすくなっているか
  • 身体をかばう動作が減っているか

こうした変化も確認しながら、その時点の状態に合わせて刺激量や施術部位を調整します。

⑤ 病院の治療と鍼灸を組み合わせます

帯状疱疹後神経痛では、医療機関で処方された薬を使用しながら鍼灸を併用することも一つの方法です。

現在使用している薬や治療内容を確認しながら、鍼灸では痛みの軽減、過敏症状への対応、二次的な筋緊張や動作の改善などを目標に施術していきます。

帯状疱疹後神経痛があるときの日常生活のポイント

帯状疱疹後神経痛では、痛いところを強く揉んだり刺激したりすることが必ずしも適しているとは限りません。

衣類による刺激を減らす

服が触れるだけで痛い場合は、締めつけの強い衣類を避け、柔らかい素材を選ぶことで刺激を減らせることがあります。

無理のない範囲で身体を動かす

痛みがあると身体を動かすこと自体が怖くなる場合がありますが、長期間活動量が低下すると筋力や関節の動きにも影響します。

強い痛みを我慢して運動する必要はありませんが、症状に合わせて無理のない範囲で日常的な活動を維持していくことも大切です。

眠れないほどの痛みを我慢しない

帯状疱疹後神経痛では夜間の痛みに悩む方もいます。

痛みで眠れない状態が続いている場合には主治医へ相談するとともに、鍼灸を含めた方法を組み合わせることも検討できます。

医療機関への相談を優先した方がよい場合

鍼灸を検討できる帯状疱疹後神経痛と、まず医療機関で診察を受けるべき状態は分けて考える必要があります。

まだ帯状疱疹と診断されておらず、身体の片側に赤みや水疱、ピリピリした痛みが出てきた場合は、まず皮膚科などを受診してください。

特に次のような場合は医療機関への相談を優先します。

  • 目やその周囲、額、鼻などに発疹がある
  • 耳の周囲に発疹があり、顔が動かしにくい、めまい、難聴などがある
  • 発疹が広範囲に広がっている
  • 高熱や強い全身症状がある
  • 免疫機能が低下する病気や治療がある
  • 強い頭痛、意識状態の変化、麻痺などがある

急性期の治療は早めに
帯状疱疹を発症した直後は、抗ウイルス薬を中心とした医療機関での治療が重要です。そのうえで痛みが残っている場合には、鍼灸を含めた痛みへのアプローチを検討していきます。

まとめ

帯状疱疹の発疹が治ったあとも、ピリピリする、焼けるように痛い、服が触れるだけで痛いといった帯状疱疹後神経痛が続くことがあります。

帯状疱疹後神経痛は治療に時間がかかることもある神経障害性疼痛ですが、「痛みが残ったら何もできない」というわけではありません。

鍼灸についても疼痛軽減を示唆する研究が積み重ねられており、近年は比較的規模の大きなランダム化比較試験からも有望な結果が報告されています。

医療機関での治療を続けながら、帯状疱疹後神経痛の痛みにアプローチする方法の一つとして鍼灸を取り入れることが考えられます。

はり灸Soraでは、痛い場所だけに鍼をするのではなく、痛みの性質、皮膚感覚、刺激への過敏性、筋緊張、姿勢や動作、睡眠や日常生活への影響まで確認します。

理学療法士と鍼灸師、両方の視点を生かしながら、痛みの軽減と「服が触れやすくなった」「眠りやすくなった」「身体を動かしやすくなった」といった日常生活の改善を目標に施術を組み立てていきます。

帯状疱疹後の痛みに、鍼灸という選択肢があります

「発疹は治ったのに痛みが続いている」「薬を飲んでいても痛みが残る」「できることがあれば試してみたい」という方は、鍼灸を選択肢の一つとして検討してみてください。

はり灸Soraでは、現在の痛みや感覚の状態、医療機関での治療内容などを確認したうえで、刺激量や施術方法を調整します。

徳島で帯状疱疹後神経痛に対する鍼灸をお探しの方は、お気軽にご相談ください。

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参考文献・参考情報

  • 日本皮膚科学会.帯状疱疹診療ガイドライン2025
    帯状疱疹診療ガイドライン2025
  • Chen L, et al. Effect of Electroacupuncture on Postherpetic Neuralgia: A Randomized Clinical Trial. JAMA Neurol. 2026;83(7):667-676.
    PubMed PMID: 42189557
  • Xia YF, et al. Different Acupuncture Therapies for Postherpetic Neuralgia: An Overview of Systematic Reviews and Meta-analysis. Chin J Integr Med. 2025;31(1):55-67.
    PubMed PMID: 38212497
  • Li X, et al. Acupuncture for Postherpetic Neuralgia: An Evidence Mapping. J Pain Res. 2026.
    PubMed PMID: 42267147

※本記事は一般的な医学情報の提供を目的としています。鍼灸による反応には個人差があります。帯状疱疹が疑われる場合は、まず医療機関を受診してください。すでに帯状疱疹後神経痛と診断されている方は、医療機関での治療と併用しながら鍼灸を取り入れることも可能です。

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