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2023.06.21 後頭下筋群の緊張が及ぼす身体への影響と対策

徳島県板野郡北島町 鍼灸治療院

はり灸|整体・トレーニングSoraの中原です。

今回は後頭下筋群という首の後ろ側にある筋肉が過緊張する事で起こる身体への影響やその対策について鍼灸師の目線から解説して参ります。

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目次

  1. 後頭下筋群とは?
  2. 頭痛と眼精疲労
  3. 肩こり・首の痛み
  4. 後頭下筋群へのはり灸治療
  5. まとめ


◆後頭下筋群とは?

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後頭下筋群は、首の後ろ側に位置し、頭部と首をつなぐ筋肉群です。

この筋肉群は大後頭直筋、小後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋という4つの筋肉で構成されています。

・大後頭直筋-2番目の頚椎から後頭骨にかけての筋肉で首や脊椎の伸展や頭部の回旋に関与する。

・小後頭直筋-1番目の頚椎から後頭骨にかけての筋肉で主には首や脊椎の伸展に関与する。

・上頭斜筋-1番目の頚椎から後頭骨にかけての筋肉で首や脊椎の伸展・側屈、頭部の回旋に関与する。

・下頭斜筋-2番目の頚椎の中央付近から1番目の頚椎の外側にかけての筋肉で作用は上頭斜筋に類似している。

 



◆頭痛と眼精疲労

後頭下筋群の緊張が続くと、頭痛や眼精疲労の症状が現れる事があります。これは筋肉の緊張が首や頭部の血流を阻害し、循環不全を起こす為と考えられています。

さらに後頭下筋群は眼球運動にも間接的に関与している為に、緊張で筋肉の動きが悪いと眼球運動にも影響を与え結果、眼精疲労に繋がります。

■対策

・首と頭部のストレッチ:日常的に首と頭部のストレッチを行い、後頭下筋群の緊張を緩和する事が重要です。

ストレッチは首の可動域の範囲で行い、強くやりすぎない・反動をつけてしない・痛みが出る場合はやめる事を守りましょう!!

 

・同一姿勢を避ける長時間同じ姿勢でいる事で筋肉の緊張を引き起こす原因となる事があります。

定期的に姿勢を変えて、筋肉の緊張を和らげましょう。

 



◆肩こり・首の痛み

後頭下筋群の緊張が続くと、肩こりや首の痛みが生じる事があります。これは後頭下筋群の緊張が周囲の筋肉へ影響を広げ、首肩周りの筋肉の緊張を引き起こす為です。

筋肉の緊張は長時間に渡ると【血流を阻害】→【循環不全】→【発痛物質の発生】→【交感神経の亢進】→【さらに血流の阻害】と負のループへ入ります。

 

■対策

・普段の姿勢を正す:デスクワークが大半をしめる人は、首が前傾しすぎないように意識しましょう。傾きが大きくなればなるほどに頸部にかかる負担は増え、後頭下筋群の緊張へ繋がります。

スマホも同様に首の前傾に注意して使用しましょう。

 

・肩甲骨を動かす肩首周りの筋肉のいくつかは肩甲骨へ付着しているので肩甲骨を動かしてあげると首肩周りの循環改善が期待できます。

首の痛みが出ているからといって首を必要以上に動かしたりマッサージしすぎるのは逆に交感神経の亢進を促してしまうので気をつけましょう!!

 



◆後頭下筋群へのはり灸治療

後頭下筋群の緊張により発症する身体の様々な症状は、セルフケアによって多少の軽減は見られますが、慢性的な症状の場合は【はり灸】などを使い症状の根本的な改善を図る事をオススメします。

 

■痛みの軽減と筋緊張の緩和

はり灸は鍼通電といって鍼を刺した状態で微弱電流を流す事で、筋肉の緊張を緩和する事や、一定のリズムで通電する事により脳内での鎮痛物質の分泌を促し痛みの軽減を期待出来ます。

 

■神経系の調整

後頭下筋群の緊張は、神経の過剰な興奮や不均衡を引き起こす可能性があります。はり灸による刺激は興奮した神経を抑制し調整する作用があり、神経の過剰な興奮から発症する痛みなどの改善が期待出来ます。

 



◆まとめ

後頭下筋群の緊張は、頭痛・眼精疲労・肩こり・首の痛みなどの身体への影響をもたらす可能性があります。

適切なストレッチやポジショニングの変更、正しい姿勢などの対策を取り入れることで、後頭下筋群の緊張を緩和し、身体の不快症状を軽減しましょう。

しかし症状が慢性化している場合は【はり灸】などを上手く使い、後頭下筋群の緊張を緩和して慢性症状の改善に努めましょう!!

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