2026.09.14 不妊治療中の鍼灸は何をする?期待できることとポイントを解説

不妊治療を始めると、「少しでも妊娠しやすい身体に整えたい」「治療と一緒に何かできることはないかな?」と考える方も多いのではないでしょうか。
その中で、妊活中の身体づくりや体調管理の一つとして取り入れられているのが鍼灸です。
不妊治療中の鍼灸では、妊娠だけを目的にするのではなく、睡眠や疲労、冷え、月経に伴う不調、ストレスなど、妊活中に気になりやすい身体の状態を確認しながら、その方に合わせて施術を行います。
また、体外受精(IVF)などの生殖補助医療と鍼灸を組み合わせた研究も数多く行われており、妊娠率や胚の状態などについて良好な結果を報告する研究もあります。
この記事では、不妊治療中の鍼灸では何をするのか、どのようなことが期待されているのか、そしてはり灸Soraではどのように妊活中の身体をサポートしているのかについて詳しくご紹介します。
この記事で分かること
- 不妊治療中の鍼灸では何をするのか
- 鍼灸が妊活中の身体にどのように活用されているのか
- 採卵・胚移植など治療段階による考え方
- 不妊治療と鍼灸を併用するときのポイント
- はり灸Soraが妊活中の方に行っていること
不妊治療中の鍼灸では何をする?
不妊治療中の鍼灸では、単に「妊娠に良いツボ」に鍼をするというだけではありません。
現在どのような治療を受けているのか、採卵や胚移植の予定はあるのか、月経周期はどうなっているのかなどを確認しながら、その時期の身体の状態に合わせて施術を考えていきます。
妊活中は、不妊治療そのものによる身体的な負担に加えて、仕事や家庭との両立、睡眠不足、疲労、精神的な緊張など、さまざまな負担が重なることがあります。
そのため鍼灸では、妊娠だけに目を向けるのではなく、「今の身体がどのような状態なのか」を確認することが大切です。
例えば、次のようなことを確認します。
- 睡眠の状態
- 疲労感
- 冷えを感じるか
- 月経周期や月経時の症状
- 肩や首、腰などの身体の不調
- ストレスや緊張の状態
- 現在受けている不妊治療
- 採卵・胚移植などの予定
- 服用している薬や治療内容
こうした情報をもとに、鍼やお灸などを用いて、その方の状態に合わせた施術を行います。
妊活中の鍼灸で大切にしたいこと
「妊娠させるための鍼灸」と考えるのではなく、妊娠を目指して治療を続ける身体を、より良い状態に整えていくという視点が大切です。
不妊治療と鍼灸に期待されていること
不妊治療と鍼灸については、これまでにも多くの研究が行われています。
特に体外受精(IVF)などの生殖補助医療と鍼灸を組み合わせた研究では、臨床妊娠率、生児獲得率、胚の状態など、さまざまな指標について調べられています。
近年のシステマティックレビューやメタ解析では、IVFを受けている女性を対象に、鍼灸を併用することで臨床妊娠率などに良い結果がみられたとする報告があります。また、妊娠に関する指標だけでなく、不妊治療中の不安や痛みなどについても、鍼灸によるサポートが検討されています。
一方で、研究によって対象となった方や鍼灸を行う時期、施術方法などが異なるため、すべての研究で同じ結果が出ているわけではありません。
つまり、現在も不妊治療と鍼灸の関係については研究が続けられている段階ですが、妊活中の身体をサポートする方法の一つとして、鍼灸が研究されていることは確かです。
はり灸Soraでは、研究結果だけを追いかけるのではなく、実際に目の前の方がどのような治療を受け、どのような身体の状態で過ごしているのかを確認することを大切にしています。
妊活中の身体を整えるという考え方
- 睡眠や疲労など日々の体調を整える
- 冷えや月経に伴う不調などをケアする
- 不妊治療による身体的・精神的な負担をサポートする
- 採卵や胚移植など治療の段階に合わせて施術する
- 医療機関での治療と鍼灸を組み合わせて身体をサポートする
採卵・胚移植など治療の段階に合わせた鍼灸
不妊治療では、治療の段階によって身体の状態や必要なサポートが変わります。
そのため、いつでも同じ鍼灸を行うのではなく、「今どの段階にいるのか」を確認して施術することが大切です。
採卵に向けて
採卵に向けて治療を受けている場合は、卵巣刺激の状況や採卵予定日などを確認します。
また、治療期間中の睡眠、疲労、ストレス、冷えなど、普段の身体の状態も確認します。
近年の研究では、IVF中の鍼灸と胚の状態や受精などとの関係についても研究されており、良好胚率や受精率などに良い結果を示した報告があります。
ただし、卵子や胚の状態には年齢、卵巣予備能、精子の状態、治療方法など、さまざまな要因が関係します。
そのため、鍼灸だけで結果を決めるのではなく、医療機関での治療を大切にしながら、身体のコンディションを整えていくことが重要です。
胚移植に向けて
胚移植の時期についても、鍼灸と妊娠に関する研究が数多く行われています。
研究では、胚移植の前後に鍼灸を行うことで、臨床妊娠率や生児獲得率などに良い結果がみられたとする報告があります。
一方で、研究によって結果には違いがあるため、「胚移植当日に鍼灸を受ければ必ず着床しやすくなる」というように単純に考えることはできません。
大切なのは、移植当日だけに注目するのではなく、移植までの身体の状態や治療経過を含めて、継続的に身体を整えていくことです。
治療と治療の間にも
不妊治療は、採卵や胚移植の日だけで終わるものではありません。
治療と治療の間にも、睡眠不足や疲労、ストレス、肩こりや腰痛、冷えなど、さまざまな身体の不調が出てくることがあります。
こうした不調をそのままにせず、次の治療に向けて身体を整えておくことも、妊活を続けていくうえで大切です。
治療の「合間」も身体を整える大切な時間です
採卵や胚移植の予定がない時期にも、身体の不調や生活リズムを見直し、次の治療に向けてコンディションを整えていくことができます。
はり灸Soraでは何を見て施術する?
はり灸Soraでは、不妊治療中の方に対して、まず現在どのような治療を受けているのかを確認します。
「タイミング法なのか」「人工授精なのか」「体外受精なのか」「採卵前なのか」「胚移植を控えているのか」など、治療の段階によって考えることは変わります。
また、婦人科で受けている治療や検査、服用している薬などについても、差し支えない範囲でお聞きします。
さらに、妊活中の身体の状態として、次のようなことも確認します。
- 睡眠の質
- 疲労や倦怠感
- 冷え
- 月経周期や月経時の症状
- 肩こり・首こり・腰痛などの身体の不調
- ストレスや緊張
- 日常生活や仕事による身体への負担
こうした情報を総合的に確認し、その方に合わせて施術内容を考えていきます。
はり灸Soraでは、理学療法士と鍼灸師、それぞれの視点を活かして身体をみることを大切にしています。
鍼灸だけの視点ではなく、身体の動きや筋肉、姿勢、日常生活での負担なども含めて考えることで、妊活中の身体をより多角的にサポートします。
また、不妊治療について「今受けている治療について誰かに相談したい」「鍼灸を併用していいのか分からない」という方にも、現在の治療内容を確認しながらお話を伺います。
はり灸Soraが大切にしていること
妊娠という結果だけを見るのではなく、
「今の身体はどんな状態なのか」
「今の治療段階で何が必要なのか」
「鍼灸でどのようなサポートができるのか」
を一緒に考えていきます。
不妊治療中の鍼灸について相談してみたい方へ
「鍼灸を取り入れてみたいけれど、何から始めればいい?」
「採卵や胚移植に向けて身体を整えたい」
「妊活中の冷えや疲れ、睡眠についても相談したい」
このようなお悩みからでもご相談いただけます。
はり灸Soraに相談する不妊治療中に鍼灸を受けるときのポイント
不妊治療中に鍼灸を取り入れる場合は、現在受けている治療内容を鍼灸師に伝えることが大切です。
特に、採卵や胚移植などの予定がある場合や、妊娠判定後などは、治療の段階に合わせて施術内容を検討する必要があります。
また、婦人科で受けている治療を中断して鍼灸だけに頼るのではなく、医療機関での不妊治療を大切にしながら、鍼灸を取り入れるという考え方がおすすめです。
鍼灸院と医療機関、それぞれの役割を大切にしながら、妊活を進めていきましょう。
強い腹痛や出血、急激な体調変化などがある場合は、鍼灸よりもまず治療を受けている医療機関へ相談してください。
不妊治療と鍼灸を組み合わせるという選択
不妊治療中の鍼灸は、妊娠という結果だけを目的とするものではありません。
妊娠を目指して治療を続ける中で、睡眠、疲労、冷え、月経、ストレス、身体の痛みなど、その時々の身体の状態に目を向けながら、より良いコンディションで治療を続けていくためのサポートとして活用できます。
また、近年の研究では、IVF中の鍼灸について妊娠率や生児獲得率、胚の状態などに良い結果を示す報告もあります。
研究結果にはさまざまなものがありますが、妊活中の身体をサポートする方法として鍼灸が研究されていることは確かです。
だからこそ、はり灸Soraでは一人ひとりの治療状況や身体の状態を確認し、その方にとって鍼灸でできることを一緒に考えることを大切にしています。
不妊治療を頑張っているけれど、身体の疲れが気になる。採卵や胚移植に向けて身体を整えておきたい。妊活中の冷えや睡眠、肩こりなども相談したい。
そんなときは、不妊治療と鍼灸を組み合わせるという選択肢もあります。
妊活中の身体を、鍼灸でサポート
はり灸Soraでは、理学療法士×鍼灸師の視点から、現在の不妊治療や身体の状態を確認し、その方に合わせた施術をご提案しています。
採卵・胚移植などの治療段階だけでなく、妊活中の身体の不調についてもお気軽にご相談ください。
LINEから相談する参考文献・情報
- Fu QW, et al. Acupuncture for women undergoing in vitro fertilization: An updated systematic review and meta-analysis with trial sequential analysis. International Journal of Nursing Studies. 2025.
- Xu M, et al. Effects of acupuncture on pregnancy outcomes in women undergoing in vitro fertilization: an updated systematic review and meta-analysis. Archives of Gynecology and Obstetrics. 2024.
- Acupuncture to ensure high-quality embryos in women undergoing in vitro fertilization: A systematic review and meta-analysis. Journal of Integrative Medicine. 2026.
- Clinical evidence of acupuncture for infertile women with diminished ovarian reserve undergoing IVF/ICSI: a systematic review and meta-analysis. 2026.
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