2019.06.12 肩こり、首こり、頭痛の治療
最近、とても多く治療させていただいている肩こり、首こり、頭痛について書かせていただきます。
皆さん、肩こりや首こりは治らないと思っていませんか?
もちろん根本的に頸椎の骨の変形や神経痛の症状があれば完治は難しい場合もあると思います。
ただ、どのような場合であっても適切な治療とセルフケアさえ知っておけばほとんどの場合で症状を軽減させることは可能です。
当院では、肩こり、首コリ、頭痛は実際の痛みやだるさを感じている局所には原因がない場合がほとんどだと考えています。
多くの方が経験したことがあるかと思いますが、症状のある部位に対してマッサージや整体、電気治療、痛み止め、湿布などを行っても、一時しのぎで治らない!
ということはありませんか??
これはなぜか?
その答えは、症状のある部位に原因がないからです。
その部位自体に原因があれば少なくとも症状は軽減、治癒すると思います。
ですが、スポーツによる筋肉の疲労など明らかな原因がない限りは、局所を治療しても治りません。
では、どこに原因があるのか??
当院が注目しているのは自律神経失調もしくは不調です。
「慢性痛のメカニズム」は、
①痛み
↓
②交感神経および運動神経の興奮
↓
③大脳へ伝わり痛みを感じる
↓
④筋肉の緊張、血管収縮
↓
⑤血流障害
↓
⑥さらにストレスや怒り、不安によりさらに交感神経を興奮させ血管収縮を起こす
↓
⑦習慣化すると気づかないうちに条件反射で交感神経が興奮
↓
⑧組織の酸素欠乏
代謝産物の蓄積
↓
⑨発痛物質の生産・放出
↓
①へ戻り悪循環を繰り返す
ということで、慢性的な痛みには自律神経が大きく関与していると考えられます。
だから治療すべきは自律神経です!
絶対に症状のある部位ばかりをマッサージし過ぎたり、自分でも触りすぎたりしないようにしてください。
鍼治療はとても自律神経の調整には有効と考えられています。
特に、当院で行っているYNSA(山元式新頭鍼療法)は脳血流を改善することがわかっています。
さらに、スーパーライザーやサンビーマーなどレーザー治療や遠赤外線治療器を併用して行うことで、自律神経を正常化してくことに努めています。
さらに、ある程度治療で症状が改善されると、当院では理学療法士によるヨガなどを用いた運動療法をご提案しています。
そうすることでセルフケアもできるようになれば、ほとんどの方は症状が改善されています。
多くの方がお悩みの症状ですが、きっと改善すると思いますので、いつでもご相談くださいね。
2019.06.11 妊娠前の食事と妊娠迄に要した時間との関係
妊娠前に果物を食べる頻度が少なかったり、ファーストフードを食べる頻度が多いと、妊娠するまでに時間がかかることが4ヶ国の多施設共同研究の結果、明らかになりました。
大変興味深いないようでしたのでご紹介します。
妊娠前の食事内容によって妊娠しにくくなるかどうかを調べることを目的に、オーストラリア、ニュージーランド、アイルランド、英国の4ヶ国、6都市の妊婦を対象にした研究を実施しました。
被験者は5598名の妊婦で、初めての検診時(妊娠14-16週)に質問票で果物、緑色野菜、魚、ファストフードの食べる頻度を回答してもらい、それぞれの食べ物の食べる頻度と妊娠迄に要した期間、不妊症(妊娠迄に1年以上かかった)との関係を統計学的に解析しました。
尚、被験者のうち不妊治療を受けた女性は340名(6%)で、ほとんどの女性は不妊治療を受けていませんでした。
その結果、果物の食べる頻度が少ない女性ほど、また、ファーストフードを食べる頻度が多い女性ほど、
妊娠迄の期間が長くなり、妊娠迄に1年以上かかることが多いことがわかりました。
果物の摂取頻度が最も少なかった女性は最も多かった女性に比べて
妊娠迄に0.6ヶ月長くかかり、不妊症が4%多くいました。
一方、ファーストフードの摂取頻度が最も多かった女性は最も少なかった女性に比べて
妊娠迄に0.9ヶ月長くかかり、不妊症は8%多くいました。
1日に果物を3回以上食べる女性と比べて、1日に1、2回食べる女性は妊娠迄の期間が6%、週に1-6回食べる女性は11%、月に2、3回食べる女性は19%、ぞれぞれ、妊娠する迄に長くかかりました。
反対に、ファーストフードを週に4回以上食べた女性に比べ、週に2、3回食べた女性は妊娠迄の期間が11%、週に1回の女性は21%、そして、食べなかった女性は24%、それぞれ、短かったことがわかりました。
不妊症の割合では、1日に3回以上果物を食べた女性に比べ、1日に2、3回食べた女性は7%、週に1-6回の女性は18%、月に1-3回の女性は29%、それぞれ高く、
反対に、週に4回以上ファーストフードを食べた女性に比べ、週に2、3回の女性は18%。週に1回の女性は34%、食べなかった女性は41%、それぞれ、低かったことがわかりました。
緑色野菜や魚の食べる頻度は妊娠迄の期間や不妊症と関連しませんでした。
これらの結果から、妊娠前の果物の食べる量が少なかったり、ファーストフードの食べる頻度が多かったりするとわずかな差であるものの、妊娠しにくくなる可能性のあることがわかりました。
以上
解説
これまで食事と妊娠しやすさの関係について、多くの研究報告がなされていますが、いずれも不妊治療を受けている女性を対象としたもので健康な女性を対象とした大規模な研究はありませんでした。
ファースフードの摂取や果物の摂取が妊娠率や妊娠までの期間との関連を示した大変興味深い論文です。
当院では、AGE測定(糖化測定)、体組成チェックにより、栄養指導を行っています。
妊活中の方は、まずは無料カウンセリングにお越しください。
現在の治療状況により、治療の方向性で悩んでいる方、何から始めたらいいのかわからない方、鍼灸が妊活によい理由などなんでもご相談ください。
TEL 088-678-9623
2019.06.11 子宮内細菌叢・子宮内フローラ検査について
最近、全国のクリニックで増えている 子宮内細菌叢・子宮内フローラ検査について論文が多数出てきておりますのでご紹介致します。
ただ、残念ながら徳島県ではまだ、子宮内フローラ検査をできる施設は、私は把握しておりません。
当院では統合医療生殖学会を通して神戸の「英ウイメンズクリニック」をご紹介させていただいております。
反復着床不全や着床障害でお悩みの方は、こういった検査も検討されてみるのも良いかと思いますよ。
☆子宮内細菌叢・子宮内フローラ検査について☆
【子宮内細菌叢・子宮内フローラって?】
健康な女性の生殖器には、ラクトバチルス属と呼ばれる菌が多く生息しています。
いわゆる善玉菌といわれるものです。
この菌群が様々な理由で減少すると、カンジダ腟炎や細菌性腟炎等を発症させると考えられています。
次世代シーケンサー(NGS)という最先端の遺伝子解析技術を利用することにより、子宮内のフローラ(細菌叢)のバランスを網羅的に解析することが可能です。
人間の体重の1-3%は細菌と言われています。人間はたくさんの細菌と共存して、健康を保っています。
最近は、腸内フローラ、皮膚フローラについてTV番組でよく取り上げられています。腸内フローラが乱れると、便秘や下痢だけでなく生活習慣病や老化などにも関係すると言われています。肌フローラが乱れると、肌荒れや吹き出物などを引き起こすと言われています。今回は、子宮内膜にいる細菌が、生殖に大きな影響を与えているかも知れないという論文です。
以下、論文紹介
「子宮内膜の細菌環境が不妊治療に及ぼす影響について」
女性の生殖器における細菌の役割で、よく知られているのが膣の自浄作用です。
健康な膣内にはラクトバチルスという常在菌がおり、女性ホルモンの働きで作られるグリコーゲンを発酵させて乳酸を作り、これにより膣内を酸性に保ちます。
このことが、大腸菌などの病原菌の繁殖を防ぎ、膣内を清潔に保っています。膣の細菌環境の乱れは、流早産などの産科合併症と関係があるとされています。
現在、子宮内膜の細菌についてはあまりよくわかっていません。
この論文では、従来の細菌培養とは異なり、次世代シークエンサーという遺伝子を調べる機械で、子宮内膜から採取した組織にいる細菌のDNAを調べ、子宮内膜にどのような細菌環境があるかを調べました。
論文で調べているのは以下の3点です。
①子宮内膜と膣の細菌環境の違い
②子宮内膜の細菌環境が性ホルモンの制御を受けているか
③子宮内膜の細菌環境が及ぼす生殖医療 体外受精への影響
論文の研究方法と結果です。
①13人の妊娠歴のある女性から黄体ホルモン投与後2日目着床期前と7日目着床期後の細菌を調べた結果、膣と子宮内膜の細菌環境はラクトバチリス優位であることは共通ですが、その割合や他の細菌の種類などは差異があり、異なる細菌環境でした。
LD群 : ラクトバチリス優位な子宮内膜(ラクトバチリスが90パーセント以上、lactobacillus dominant microbitoa)
非LD群 : ラクトバチリスが優位ではない子宮内膜(90パーセント未満である)
に分類しました。
②22人の妊娠歴のある女性から44のサンプルをとり調べました。黄体ホルモン投与後2日目着床期前と7日目着床期後の細菌を調べました。
結果、両者に有意差はなく、子宮内膜の細菌環境は性ホルモンによる制御は受けていないという結果でした。
③体外受精中のERA検査子宮内膜受容能検査で受容能ありとされた女性35人から41サンプルを調べました。
非LD群では体外受精における着床率、妊娠率、妊娠継続率、生児獲得率が有意に低くなりました。
LD群 vs 非LD群
着床率 60.7vs23.1%
妊娠率 70.6vs33.3%
妊娠継続率 58.8%vs13.3%
生児獲得率 58.8%vs6.7%
論文では、子宮内膜にも膣と同様の自浄作用あるのではと、子宮内膜の酸性度を測定しましたが、LD群と非LD群では差がなく、非LDの細菌が起こす炎症が病因ではないかと筆者らは推測しています。
以上より、今回の研究では、子宮内膜の細菌環境が不妊原因及び着床の阻害因子である可能性の一つであることを示唆しています。
論文の内容をそのまま掲載したのでわかりにくかったかもしれませんが、詳しい解説をご希望の方は、当院では、無料妊活カウンセリングを行っておりますので、お気軽にお問合せ下さい。
妊活中の方は、まずは無料カウンセリングにお越しください。
現在の治療状況により、治療の方向性で悩んでいる方、何から始めたらいいのかわからない方、鍼灸が妊活によい理由などなんでもご相談ください。
TEL 088-678-9623
2019.04.26 ゴールデンウイークの診療時間について
いよいよ平成も残り少しとなってきました。
令和元年も当院をよろしくお願いいたします。
さて、ゴールデンウィークの診療時間のお知らせです。
4月29日
5月4日
5月6日
のみ通常診療いたします。
5月4日14時〜のヨガも通常通り行います。
混み合うことが予想されますのでお早めにご予約お願いいたします。
2019.04.22 トレニーングスタジオSoraオープン!4月28日(日)ヨガイベント開催します
⭐︎4月28日(日)⭐︎
【ヨガイベント開催】
この度、4月1日にスタジオSora としてスタジオレッスンを充実することとなりました^_^
→4月のレッスン予定表
【通常レッスン参加費】
初回体験500円
1回1500円
回数券
(10回)10000円
定額コース月額5000円
*税別表記
ヨガだけでなく、ダヴィンチボード、シニア向けレッスン、バランスボールなどレッスン種類も増えました‼️
効率的・効果的に健康になれるように、AGES測定器による糖化・老化物質の測定、水素吸入などのオプションもあり、健康、アンチエイジング、ダイエットにもお役に立てると思います。
つきましては、4月28日日曜に特別無料体験会を開催いたします‼️
完全予約制ではありませんが定員に限りがあるため、参加ご希望の方はご予約をお願いいたします。
以下の申し込みフォームからご予約可能です。
→https://forms.gle/Qvca1QDC8THSLRnB6
体験会では、時間別に様々なレッスンを予定しています。お一人様1レッスンのみとなりますが、当日AGES測定器にて糖化・老化物質も無料測定できますので、この機会に是非健康チェックしてみてください^_^
→画像をクリックして拡大できます
皆さまお待ちしております‼️
ご予約お問い合わせは
TEL 088-678-9623
LINE @gsj3961o
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