2020.05.27 妊活ヨガ YouTube動画配信しています
当院では、「妊活チャンネルSora」というYouTubeのチャンネルで動画配信を行っています。
今回、自宅できるヨガ体操についての動画を配信いたしましたのでご覧ください。
【簡単】自宅できるヨガ体操
→ YouTube 「妊活チャンネルSora」
2020.05.22 肥満女性の体外受精前の運動が治療成績に及ぼす影響
私がカウンセリングする上で患者様には必ず運動を薦めます。なぜなら、今までに妊娠された高齢の方や肥満の方では有酸素運動をされている方の方が妊娠率が高いように感じて言います。
体外受精や顕微授精を受ける前の運動習慣は、その後の高い着床率や妊娠率、出産率に関連することがイタリアで実施された試験で明らかになりました。イタリアのモデナ・レッジョ・エミリア大学の研究チームは、BMIが30を超える肥満女性の運動習慣が体外受精や顕微授精の治療成績にどのような影響を及ぼすのかを調べました。初めての体外受精や顕微授精に臨む216名の女性を対象に、治療開始時にアンケート形式の調査票(Global Physical Activity Questionnaire)を用いて日常の運動習慣を調べました。その結果から運動レベル別に以下の4つのカテゴリーにわけました。
(a)週単位で運動習慣がない
(b)週の大半は軽い運動を行っている
(c)週に1、2回、心拍の上昇や発汗を伴う運動を20分以上行っている
(d)週に3回以上、心拍の上昇や発汗を伴う運動を20分以上行っている
そして、運動しないグループ(175名)と運動習慣があるグループ(41名)にわけ、体外受精や顕微授精の治療成績との関連を解析しました。その結果、運動習慣のあるグループの着床率や妊娠率、出産率が運動しないグループに比べて統計学的に有意に高く、
運動習慣のあるグループの着床率は22.7%(22/97)
運動しないグループでは6.9%(23/332)で、
妊娠率は39.0%(16/41)、16.0%(28/175)
出産率は24.4%(10/41)、7.4%(13/175)
で、体外受精や顕微授精前の運動習慣は良好な着床率や妊娠率、出産率に関連することがわかりました。
また、治療成績に関連する因子の影響を統計学的な手法で排除した場合、治療前に運動週間のある肥満女性は運動しない肥満女性に比べて妊娠率は3.22倍、出産率は3.71倍でした。
これらの結果から、肥満女性の体外受精や顕微授精前の運動習慣は減量の有無にかかわらず、治療成績の良好な影響を及ぼすかもしれないと結論づけています。
肥満は女性の妊娠する力を低下させると言われています。
肥満女性は妊娠に至るまで長い期間を要すること、不妊症のリスクが高くなること、自然妊娠を目指す場合でも、高度生殖医療を受けて妊娠を目指す場合でも、肥満女性はノーマルな体重の女性に比べて妊娠率や出産率が低く、流産率が高くなることは、多くの研究報告があります。
当然、食生活の改善や運動で減量することが不妊症リスクの低下に繋がると言われていますが、減量の有無にかかわらず、治療前の運動習慣は体外受精や顕微授精の治療成績にどのように関連するのかを調べたのが今回の研究報告です。
因みに肥満女性の定義ですがBMI(体格指数)を30以上としています。
日本肥満学会では、BMIが22の場合を標準体重としており、25以上の場合を肥満、18.5未満である場合を低体重としています。
結果は治療前に運動習慣のあった女性はなかった女性に比べて体外受精や顕微授精の着床率や妊娠率、出産率が良好だったというものでした。
BMI(Body mass index)は、身長の二乗に対する体重の比で体格を表す指数です。算出方法は、
BMI=体重kg/(身長m)2
このBMIが男女とも22の時に高血圧、高脂血症、肝障害、耐糖能障害等の有病率が最も低くなるということがわかっています。
今回は、肥満について書かせていただきましたが、妊活にはもちろん痩せすぎもよくありません。 以下の図を見て頂ければわかりますが、BMIが19以下の方の
方が、妊娠までにかかる期間が長くなっているのがわかります。
妊活を頑張っている方は、なるべく体重管理も気を付けていきましょう!
2020.05.20 YouTube「妊活チャンネルSora」を始めました
今回、YouTube動画を始めました。
主に妊活の内容となっていますが、テーマが自宅でできるセルフケア、生活習慣改善による体質改善ですので、一般の方が観ていただいても参考となることが多いかと思いますので是非ご視聴くださいね!
初回のお話は「ミトコンドリアを活性化させる3つの方法」についてとなります。
ミトコンドリアは人の体重の約10%程度存在するといわれています。何をしているのかというと、私達の身体のエネルギーを作っている場所になります。
ミトコンドリアが減ってきたりすると様々な疾患になりやすくなったり、もちろん妊活にも大きく関係しています。
是非ご覧下さい。
ご参考になれば、チャンネル登録お願いいたします^_^
2020.03.30 妊娠に有利なタイミングの取り方
当院では、月経周期に合わせてタイミングの取り方についてアドバイスさせて頂いたり、鍼灸治療を行っています。
その中で、患者様をカウンセリングしているとよく御質問がある夫婦生活のタイミングの取り方についてですが、私は排卵日以外でも性交を取る事をおススメしています。
今回、インディアナ大学の面白い論文を見つけましたので要訳致します。
『排卵期以外でも性交することで免疫的に妊娠に有利になる』
という論文です。
月経周期を通して性交回数を増やすことで免疫システムが妊娠に有利に働くようになることがアメリカの研究で明らかになりました。
インディアナ大学のキンゼイ研究所の研究者らは、月経サイクルに限らず性交回数の多いカップルほど妊娠率が高くなるのは、性行為そのものが免疫システムに影響を及ぼしているのではないかと考え、研究を実施しました。
30名の健康な閉経前女性に、月経サイクル中の月経期、卵胞期、排卵期、黄体期の4回、唾液を提供してもらい、唾液中の生殖ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)や2種類のヘルパーT細胞(Th1、Th2)が放出するサイトカイン(IFN-γ、IL-4)を測定し、それぞれの値の月経サイクル内の変動と性交との関係を解析しました。
その結果、性交のあった女性では、黄体期に妊娠に有利に働くサイトカインが優勢でしたが、性交のなかった女性ではみられませんでした。
このことから、性交によって月経周期中の免疫反応が妊娠に有利に働くようなるのではないかとのことです。
精子や胚、胎児は女性の身体にとっては「異物」ですから、女性の免疫システムは、当然、それらを排除しようとし、妊娠、出産することの障害になります。
つまり、そもそも、免疫と生殖、すなわち、外からの侵入者を排除し、自分の身体を守る働きと、精子を受け入れ、遺伝的に自分の半分の胚や胎児が成長していくことの間には大きな「矛盾」があるというわけです。
ただ、これまでの研究で、精子を子宮の入り口で排除していた頚管粘液の質が排卵が近づくと変化し、精子を受け入れるようになったり、体外受精の採卵や胚移植の前後に性交することで射出された精液が女性の免疫システムが胚を攻撃しないように働いたり、妊娠すると女性の免疫システムが変化し、胎児を守るように働くようになったりすることが知られていました。
その一方で、排卵期以外でも性交回数が多いカップルほど妊娠しやすいのは、性交そのものにもそのような効果があるのではないかとの仮説のもとに今回の研究が実施され、そのことが確かめられました。
性行為をたくさんの回数行うことによって、タイミングだけでなく、免疫システムが妊娠をサポートしてくれるというのです。
このことは自然妊娠だけでなく、人工授精や体外受精、顕微授精の治療周期でも同じことが言えるはずです。人工授精でも、体外受精でも、顕微授精でも、たくさん、性交したほうが妊娠に有利になるということになります。
また、当院で販売中のショウキT-1に含まれる8種類の糖鎖は細胞のレセプターになり細胞間の情報伝達や細胞間のコミュニケーションを良くする事で免疫反応の正常化が見込めます。
『免疫が正常に働く事は妊娠に有利になります。』
つまり、ご夫婦が仲良しするということがどれだけ妊娠について良いかということがわかりますよね。
2020.03.10 肥満と不妊症の関係
肥満は不妊症の原因になる
太っている方は不妊になりやすいと言われています。
この事実について、多くの方は知っているようで、実はあまり意識されていないのではないかと思います。
肥満の患者様に”太っているから痩せなさい”とは中々言いにくいのですが、実際、肥満は明らかに妊孕性の低下につながるという事実があります。
肥満とは?
肥満を定義するうえでは、まずBMI(ボディー・マス・インデックス)について理解する必要があります。
BMI= 体重kg ÷ (身長m)2
適正体重= (身長m)2 ×22
という計算式があります。
BMI(Body Mass Index)は肥満の指標として世界的に広く用いられています。
WHOは、BMI 30以上を肥満と定義しています。
一方、日本ではBMI 25以上を肥満と定義しています。
これは日本肥満学会が定義した基準で、日本人の場合はBMI 25を超えたあたりから、
耐糖能異常
糖尿病
脂質代謝異常症
高脂血症
高血圧
といったいわゆるメタボリックシンドロームと呼ばれるような病気の発症頻度が高まることが理由のようです。
【肥満が不妊につながる理由】
肥満が妊孕性に与える影響について、大きく2つの理由が考えられます。
①排卵障害(排卵がうまく行かない状態)になりやすい、また、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)との関連性が高い
②胚の質の低下による妊娠率の低下そして、、流産率が上がる
肥満と排卵障害、インスリン抵抗性、PCOS、糖尿病、子宮体癌との関係
PCOS患者の肥満頻度は約20%とされています。(肥満を伴わないPCOSというものもあります)。
肥満はインスリン抵抗性(細胞が糖をエネルギーとして取り込むために必要なインスリンが効きにくくなる状態)を高め、高血糖をもたらします。
これらは将来的に糖尿病のリスク因子になります。
また、インスリン抵抗性が高まると排卵自体がしにくくなり、結果として月経異常(無月経、希発月経など)を起こします。
肥満に月経不順を伴う方では、将来的な子宮体癌のリスクが高まるとも言われています(月経不順のある方は古い子宮内膜が更新されずに長く子宮内に留まることで、このような古い内膜から異型内膜(前癌状態)が発生し、その一部がさらに癌化につながるという指摘があります)。
肥満が必ずしもPCOSの原因になるという訳ではありませんが、PCOSに肥満が合併する頻度が高いこと、PCOSはそもそもインスリン抵抗性がベースにあることが多いことから糖尿病との関連も指摘されていること、また、肥満自体もインスリン抵抗性を高める可能性のあること、肥満、PCOSが排卵異常、月経異常と関係すること、このような症例の中から子宮体癌の前癌状態が発生しやすいこと、また、糖尿病、高血糖自体が癌のリスク因子であること、など、肥満とPCOS、インスリン抵抗性、糖尿病、排卵異常、子宮体癌のリスクなどの関係性を知っておいていただきたいと思います。
身体の糖化度、耐糖能異常を調べてみたい方はご相談ください。
当院ではSHARP製のAGEs(最終糖化産物)測定器を使って糖化を調べることができます。
AGEsと不妊の関係は生殖医学会でも話題の一つとなっています。
一度調べて見られても良いかと思います。
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