2021.07.02 妊活に重要な蛋白質の話
欧米人に比べてアジア人は以前から統計的に妊孕性が劣っています。欧米人が蛋白質を多く摂っている事に起因します。
蛋白質が不足しがちなアジア人は細胞増殖などの代謝が悪くなり、妊孕性が落ちてしまいます。
不妊患者の多くは35歳以上の代謝が生理的に低下している方が多く、特に体外受精などで良い卵が採れない方には、この傾向が強い事が分かっています。
不妊患者の卵の質を良くする最も大切な点は、良質な蛋白を十分摂取する事です。具体的には卵や青魚、お肉、大豆製品をおおく摂る事が必要です。
注意してほしい事は、植物性蛋白にはアミノ酸から蛋白質を合成を開始するときに必要なメチオニンというアミノ酸が少ないため、メチオニンを多く含む動物性蛋白質を一緒に摂るように心がけてください。
*動物性蛋白質ばかりを摂取しないよう注意してください。
メチオニンを多く含む動物性蛋白質
○鶏肉○牛肉○羊肉○マグロ○カツオ
私たちの体は赤血球が120日、皮膚が30日、胃や腸などの粘膜が2~3日で入れ替わっており、平均して100~200億の細胞が入れ替わっていると言われています。
これらの細胞の入れ替えを支えるためには十分な量の蛋白の補充が必要になります。
以下の、オススメの摂取量を参考に植物性と動物性蛋白質をバランス摂取してみてください。
妊活されている方への1日に必要とされるタンパク質のオススメ量は、、、
体重(kg)×1.2~1.3=1日に必要な蛋白質量(g)
*注意:食材の重さではありません。(食材に含まれるタンパク質の含有量です)
2021.04.08 慢性的な疲労を改善!自律神経を整える鍼灸治療!!
徳島県徳島市応神町 鍼灸治療院
はり灸|整体・トレーニングSoraの中原です。
皆さんは日中のだるさや倦怠感、寝ても疲れが取れないなどの症状はありませんか?慢性的な疲労は集中力の低下や、抑うつ感の原因にも成り得るので早めに対処しましょう。

【慢性疲労の原因】
慢性疲労の原因は、日常における様々なストレス等により抑制された免疫系や、自律神経、内分泌系(ホルモン)の乱れなどが原因と考えられます。しかしこれらは相互に作用しており、自律神経の乱れは免疫系、内分泌系へ悪影響を及ぼします。どれか単独が原因と考えるより、総合的に身体の恒常性(一定の健康状態に保とうとする性質)を整える事が大切になります。
【鍼灸に出来ること】
鍼灸は投薬などと違い、身体の悪いものを除去するというより、生体本来が持つ恒常性を整える事により自己治癒力を高める事が目的となります。
鍼やお灸の刺激に対して身体は自身を守ろうと、自律神経を介して免疫系や内分泌系を調整する生体防御反応が起きます。さらにストレスにより起こる免疫抑制に対して抑制的に作用する事も分かっています。この身体の生理的な反応を利用して、本来の健康状態に戻す事が慢性的な疲労の改善に大切です。
オーバーユース(同一動作の繰り返し)による筋肉の疲労に対しても、鍼通電により筋緊張を緩和する事ができます。
鍼灸のメリットはこの自己治癒力の向上と筋疲労の緩和の2点に対してアプローチできるところにあります。
【日常生活で出来ること】
日常生活を見直し、規則正しい生活を送ることも身体本来の機能を取り戻すためには大切になります。まずは簡単に出来る事から実践してみて下さい。
・適度な運動—–週2~3回、12分早歩き程度の運動量
・ストレス解消——週に1度は自然に触れる
・バランスの摂れた食事——過食は控え腹八分目
・十分な睡眠——入眠30分以内、途中で起きてもすぐ眠れる、7時間以上を目指しましょう。
・腸内環境を整える——発酵食品、食物繊維を積極的に摂り、トランス脂肪酸は控えよう。
【気軽にご相談を】
慢性的な疲労は上記で述べた事項以外も考えられます。何となく疲れが取れないなどでもかまいませんので、気軽にご相談して下さい。
2021.03.11 睡眠トラブルに鍼灸が効果的な2つの理由!
徳島県徳島市応神町 鍼灸治療院
はり灸|整体・トレーニングSoraの中原です。
夜眠れない、寝ても途中で起きてしまうなどの睡眠に関する悩みはありませんか?睡眠トラブルに対して鍼灸に出来る事は何かを説明します。
【睡眠トラブルの原因とは?】
睡眠のトラブルには様々な原因がありますが、現代人の多くはPCやスマホを日常的に使う頻度が高く、その結果として交感神経の興奮を招き睡眠トラブルに繋がっているケースも多いです。さらに睡眠はメラトニンという生活リズムを作っているホルモンによっても誘発されています。このホルモンは脳にある視床下部という所から分泌され、血液によって巡っていきます。つまり脳血流量が悪い事も睡眠には良くないと言えます。
【鍼灸にできる2つの事】
・自律神経を整える—自律神経には交感神経と副交感神経があり、日中の活動的な時は交感神経が優位に働いて、夜には副交感神経が優位となりリラックス状態になり睡眠へ向かいます。自律神経が乱れると、日中に眠気が強かったり、夜に目がさえて眠れないなどの症状が現れます。
鍼灸では自律神経を整え、睡眠時に必要なリラックス状態である副交感神経を優位にする作用があります。PCやスマホをよく見る人は交感神経が優位になりやすいので日頃のケアを大切にしていきましょう。
・血流改善をする—デスクワークによる肩や首のこりは交感神経を高め、さらに脳への血流も悪くなります。上記でも述べた通り、血流不足は睡眠ホルモンへの悪影響となるので、肩や首周囲の血流改善は睡眠にとって大切な要因と言えます。
鍼灸では肩や首のこりを改善すると共に脳血流量を増加させ、睡眠ホルモンを作ったり、分泌させる脳の機能を正常にする手助けをしてくれます。肩や首のこりを感じている人は鍼灸を検討してみて下さい。
【日頃のケア】
睡眠トラブルは日頃のケアも大切になります。Soraニュースレターにて日頃気を付ける事を紹介していますので、こちらもご覧下さい。


2020.11.26 なぜ肩こりが治らないのか?正しい肩こりの治し方!
【そもそも肩こりとは??】
首すじ、首のつけ根から、肩または背中にかけて張った、凝った、痛いなどの感じがし、頭痛や吐き気を伴うことがあります。
肩こりに関係する筋肉はいろいろありますが、首の後ろから肩、背中にかけて張っている僧帽筋という幅広い筋肉がその中心になります。
【原因】
首や背中が緊張するような姿勢での作業、姿勢の良くない人(猫背など)、運動不足、精神的なストレス、なで肩、連続して長時間同じ姿勢をとること、冷房などが身体を冷やしてしまうなどが原因といわれています。
よく肩こりは、3大原因として【筋肉疲労】【血行不良】【末梢神経のダメージ】などと言われています。
ですが、当院では4つ目の原因として【慢性痛の悪循環】を考えています。そして、これこそが最も肩こりが治らない原因だと考えています。
【慢性痛の悪循環】とは何かというと、
1.痛みやコリ(知覚神経の興奮)
⇩
2.交感神経の興奮(血管の収縮)、運動神経の緊張(筋肉の緊張)
⇩
3.血流障害
⇩
4.酸素、栄養不足
⇩
5.痛みの原因物質が蓄積する。
⇩
1.へ戻り悪循環となる。
この悪循環のスタートでもある知覚神経の興奮は、肩を強い刺激でマッサージしたり、肩こりが気になるからといって触りすぎたりすることで起こります。さらに肩への強い刺激は筋線維を壊すことになり、これを繰り返すと筋線維が硬くなり、慢性の肩こりの原因となってしまいます。
【正しい治し方とは??】
肩こりは上記の悪循環を断ち、肩周辺の血流状態を正常に保ち、肩こりの原因筋へ酸素や栄養を運んでやることで改善されると考えます。
~悪循環の改善~
×気になるからよく触る
⇩⇩
○気になる時は肩甲骨を動かして肩周辺の循環を良くしてあげる
×肩こりが酷いので強く揉んでもらう→交感神経興奮、筋緊張強める
⇩⇩
○鍼灸治療により自律神経を整え、鍼通電により筋を緩める→交感神経抑制、筋緊張緩和
特に慢性の肩こりの人はこの2点に気を付けて改善していきましょう。
その他、肩周囲のトラブルも原因別に、運動指導、食事面の改善、適切な治療のアドバイスをさせて頂きますので気軽にご相談下さい。
2020.11.11 冷え性に鍼灸は有効!?
徳島県徳島市応神町 鍼灸治療院
はり灸|整体・トレーニングSoraの中原です。
女性の多くが悩んでいる冷え性ですが、仕方ないと放置してしまうと、不眠や肩こり、便秘の原因になることがあります。
【冷え症の原因】
これからの季節、外気温が低くなると身体は熱を外に逃がさないように末端の血管を収縮させて、体内の体温を優先的に温めようとします。その結果、手足末端は冷えを感じやすくなります。
このような生理的な原因以外に、自律神経の不調により交感神経が緊張しやすい人は末端の血管が収縮しやすく、健常な人に比べて冷えを感じやすい特徴があります。
【なぜ冷え症に鍼灸が効果的なのか?】
鍼治療は自律神経の不調からくる冷え症に対して効果を発揮します。なぜ効果的に作用するかというと、鍼治療は交感神経の緊張を緩和し、副交感神経を優位にすることで、末端の血流量を改善してくれます。当院の治療で使用している温灸も、耳周辺に熱刺激(温かい程度です)を与える事で全身の血流促進や、リラックス効果があり、自律神経の不調を改善し冷えを防止してくれます。
【鍼灸以外のアプローチは!?】
当院で使用している温熱機器のラジオ波は、2つの電極で身体を挟み込む事で深部を加温し、体温の上昇と、血流量の改善をしてくれます。深部を温めることにより温熱時間も24時間から4日をピークに持続してくれます。慢性的に冷えを感じる方にはこのラジオ波をおススメしています。
【生活面の改善で冷え防止】
・食材の特徴を知って冷えを防止!!
~身体を温める食材~
にら、唐辛子、ピーマン、さけ、生姜、ごぼう、だいこん、かぼちゃなど
~身体を冷やす食材~
レタス、とまと、なす、きゅうり、バナナ、豆乳、コーヒーなど
基本的に野菜や魚などは旬の食材を食べる事をおススメします。夏にとれる食材、温かい地域でとれる食材は身体を冷やす効果あり、冬にとれる食材、寒い地域でとれる食材は身体を温める効果があるので、身体を冷やし過ぎないように食材選びも気を付けてみましょう!! 身体を冷やす食材も、温める調理方法を選んだり、身体を温める食材と一緒にとることで上手にバランスよく食事をしていきましょう。
・カイロを上手に使って冷え防止!!
身体を温めるカイロですが、冷えを予防してくれるツボを温め効率的に使っていきましょう。
~大椎~
首の後ろと肩の交差するところにあるツボで、風邪による寒気などに効果的に作用します。
~神闕~
おへそにあるツボで、冷えによる便秘や下痢に効果的に作用します。
~関元~
おへそから指4本分下にあるツボで、冷えからくる生理痛などに効果的に作用し、女性には特におススメのツボです。
冷えによる症状に困っている方は、是非ご相談下さい。
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